第12話
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「お、おいロッコ!」
ロッコの態度にディン達は慌てた後、諌めようとした。
「へっ、あいかわらず鼻っ柱だけは強いヤツだぜ。だったら、何をすりゃあお前は満足するってんだ?土下座でもしろってか?」
「………………………………。ここで……俺たちと勝負してもらおうか。」
「な、何でそうなるんだよっ!?」
「おいおい、なに熱くなってんのよ。」
ナイフを構えてアガット達と戦おうとしているロッコを見たディンとレイスは焦って止めようとした。
「るせえ、これはケジメの問題だ。アンタらが勝ったら知っている情報を教えてやる。俺らが勝ったら……二度とデカイ面するんじゃねえぞ。」
「ヘッ、いいだろう。どの程度強くなったのか、この重剣で確かめてやろう……。3人とも、気合い入れて来いや!」
「とほほ……。どうしてこんな事に……」
「でも、エステルちゃんとまた戦えるのはラッキーかも♪」
アガット達と戦う事にディンは溜息を吐き、レイスはエステルを見て嬉しそうにしていた。
「そ、そんなもの?まあいいわ。こっちも手加減はしないわよ!」
レイスの言葉に戸惑ったエステルだったが、棒を構えてアガット共にロッコ達と戦い始めた!戦いはエステル達の有利で終わったが、ロッコ達は意外にも武術大会以上に粘った。
「くあ〜、さすがに強いぜ。」
「白旗白旗、お手上げッス!」
「……クソッ…………」
戦闘が終了し、地面に跪いているディンとレイスは溜息を吐き、ロッコは悔しそうにしていた。
「でも、一般人にしてはかなり強い方だと思うけど。こんな場所でたむろしてないで、遊撃士でも目指してみたら?」
「なに……」
「お、俺たちが遊撃士?」
「あ、ありえねぇって!」
エステルの提案にロッコ達は驚いた。
「でも、あたしみたいな小娘だって遊撃士やってるくらいなんだもん。あなた達だって、その気になれば十分なれると思うわよ。」
「「「………………………」」」
エステルの言葉を聞いたロッコ達は少しの間考えていた。
「コラ、安請け合いすんな。遊撃士ってのは傭兵じゃねえ。切った張った以外の仕事も多い。それはお前も経験してるだろうが。」
「うーん……。それはそうなんだけど。」
アガットの注意にエステルは今までの仕事を思い出しながら答えた。
「そ、そうだよなぁ。オレら、ケンカくらいしか能がないし……」
「そんな上手い話、あるわけないよな〜。」
「………………………………。とりあえず、約束は約束だ。アンタらの知りたいことを教えてやるよ。」
「おう、話してもらおうか。」
「さっきも言ったけど、あたしたち、『白い影』を目撃した人たちを探しているの。あ
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