第11話
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〜リベール上空・定期船リンデ号〜
「うわ〜………雲が一杯あるよ、ママ!」
「はいはい。相変わらずミントは無邪気ねぇ……それにしてもいい天気ねぇ。この分だと、ルーアン地方は絶好の観光日和じゃないかしら。」
「かもな。もっとも、今は観光以外で熱くなってるみてぇだが。」
ミントの無邪気さに微笑んだエステルの言った言葉にアガットは頷いた後、気になる事を言った。
「観光以外?」
「市長選挙だ。逮捕されたダルモアの代わりに2人の候補が出馬したらしい。」
「へ〜、そうなんだ。でも、確かにそうよね。いつまでも市長が不在でやっていけるはずないんだし。」
「そういや、あの事件はお前らが事件解決したらしいな。後からジャンに聞かされたぜ。」
アガットはかつてルーアンで起こった事件の解決をしたエステルを感心した様子で見ていた。
「あ、あはは……。うん、アガットが抜けてからヨシュアとクローゼでね。まあ、記者の人にも助けられたし、親衛隊が市長を逮捕したんだけど。」
「フン、自分の力だけじゃないと分かってるんならそれでいい。それにしても、あの制服娘がクローディア姫だったとはな……。城で聞かされた時には、さすがの俺もビビったぜ。後、メンフィルの貴族共がまさか皇女だったとはな………あれも驚いたぜ。」
「あはは、気持ちは判るけどね。そういえば、オリビエもそうだけどクローゼとも生誕祭以来なのよね……。ううん、ティータと博士、それにジンさんとも……」
アガットの感想に苦笑しながら同意したエステルは今まで出会った旅の仲間のその後が気になり、尋ねた。
「ティータと爺さんなら俺の方から事情を伝えといた。お前たちのことをあまりにも心配しやがるからな。」
「そうなんだ……。ありがと、アガット。」
「ま、いずれ手紙を出すなり、直接挨拶に行くといいだろう。ジンのやつは、生誕祭のあとカルバードに帰っちまった。お前によろしくと言ってたぞ。」
「そっか……。挨拶くらいしたかったな。」
「まあ、姫さんの方は学園に戻ってるらしいからな。せっかくルーアン地方に行くんだ。ヒマを見て挨拶すりゃあいいだろ。……そう言えばメンフィルの皇女共はその後、どうなったんだ?」
それぞれのその後を報告したアガットはリフィア達の事が気になって尋ねた。
「あ、うん。あの後ロレントの大使館に帰ったよ。……ロレントで少しの間だけミントと一緒に遊撃士の活動を行っていて、ヨシュアの事も含めて報告しに会いに行ったんだけど、リフィア達、あたしが渡した剣を修復してもらうために
向こうの世界のこの棒を作った人に頼みに行くために、向こうの世界にいるってあたし達に対応してくれたルースって人が教えてくれたんだ。」
「そ
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