外伝~祝賀会の夜~中篇
[6/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
るから、それだけは勘弁してくれ……!」
しかし膨大な威圧を纏って微笑むアーシアの答えを聞くと慌て始めた。
「え……フレンさんには婚約者がいらっしゃっているんですか?」
「ああ。美人で飯も美味い、性格は天然、止めはシェラザードですら霞む程のスタイル抜群の最高の女だぜ!」
驚いている様子のヨシュアにフレンは自慢げな様子で答えたが
「私は正直、貴方みたいな鈍感で失礼な男性には勿体なさすぎる女性だと常々思っているのだけどね。彼女と幼馴染で昔から親しい関係じゃなかったら、貴方、絶対振り向いてもらえなかったわよ。」
「そこ、余計な一言は止めるように。というか俺は幼い頃からヨシュアみたいにハーレムの片鱗を見せている上、女の気持ちにまるで気づかない弟みたいな鈍感野郎じゃねえぞ。」
静かな表情で指摘したアーシアに疲れた表情で反論し
「何でそこで僕が出てくるんですか……」
フレンの反論を聞いたヨシュアは疲れた表情で指摘した。その後二人から離れたヨシュアはカリンとレーヴェがいるテーブルに近づいた。
「……2人とも、久しぶり。」
「………ああ。”異変”終結以来だから、数週間ぶりだな。」
「フフ、元気そうで何よりだわ。」
ヨシュアに話しかけられたレーヴェは静かな表情で頷き、カリンは微笑みながらヨシュアを見つめた。
「……?えっと……何で姉さんはまだシスター服を着ているの?”異変”の件が落ち着いたら、イオンさん達とは別れてリベールに住むことを決めたって聞いているけど……」
未だシスター服を身に纏っているカリンを不思議に思ったヨシュアはカリンに訊ねた。
「だって、王族の人達が開いた豪華なパーティーに着ていけるような服、私は持っていないもの。シスター服だったら、正装にもなるから着てきたのよ。」
「ハハ……そんな事、別に気にしなくていいのに。招待状にも服装は普段着ているような服でいいって、書いてあっただろう?」
カリンがシスター服を身に纏う理由を知ったヨシュアは苦笑しながら指摘した。
「あら、”ステラ”として貴方達と一緒に行動していた普段の服装でもあるのだから、間違ってはいないでしょう?それにイオン様達に保護されてから結構な頻度で着ていたから、愛着があるのよ。」
「フッ、これで”チャクラム”―――暗殺者が扱うような武装を得物としていなければ、まともなシスターになるだろうな。」
「失礼ね。チャクラムは星杯騎士団に伝わっている特殊な武装よ?」
「ハハ……そう言えば姉さんが扱っている”チャクラム”や”法術”はやっぱりイオンさん達から?」
頬を膨らませてレーヴェに指摘するカリンを苦笑しながら見つめていたヨシュアはある事を訊ねた。
「え
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 ~小説投稿サイト~
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ