外伝〜祝賀会の夜〜中篇
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彼女を味方にする事ができれば貴方と”剣帝”を”結社”から抜けさせて、あわよくばこちらの味方にする事もできるという打算もありましたから、僕に感謝する必要はありませんよ。僕はある意味、彼女を利用していたんですからむしろ貴方に謝罪すべきです。」
「イオン様………」
申し訳なさそうな表情でヨシュアを見つめるイオンをアリエッタは心配そうな表情で見つめた。
「……それでも僕は貴方に感謝しています。貴方が姉さんをこの世に呼び戻してくれたのは事実なのですから。もし僕の協力が必要な事態があったら、いつでも言ってください。いつでも力になります。」
「……心強い言葉、ありがとうございます。もしその時が来ればお願いします。」
そしてイオンとアリエッタから離れたヨシュアはアーシアとフレンに話しかけた。
「アーシアさん、フレンさん。ご無沙汰しています。」
「あら、ヨシュアじゃない。」
「もしかして挨拶回りか?」
「ええ。……………」
フレンの言葉に頷いたヨシュアは二人をジッと見つめ、ヨシュアの視線を不思議に思ったアーシアはヨシュアに訊ねた。
「?そんなにジッと私達を見つめているけど、私達に何か聞きたい事でもあるのかしら?」
「いえ……こうして改めて見ると二人は本当に仲が好いなと思いまして。」
「まあ、俺達はペアで仕事をする事が多いからな。お前達の目からはそう写ってもおかしくねぇな。」
アーシアの疑問に答えたヨシュアの答えを聞いたフレンは苦笑しながら答えた。
「えっと……これを機会に聞いておきたいことがあるのですけど、いいでしょうか?」
「ん?何を聞きたいんだ?」
「もしかしてお二人は付き合われているのですか?」
「へ………付き合うって、俺とアーシアがか?」
「はい。」
「「……………」」
ヨシュアが自分達が恋人同士の関係である事を疑っている事を知った二人は少しの間黙り込んだが
「フウ……もしかしてシェラザードかエステルあたりが邪推していたのかしら?」
「アハハ……まさにその通りです。」
我に返ったアーシアは呆れた表情で溜息を吐き、アーシアの推測にヨシュアは苦笑しながら肯定した。
「ハハハハハッ!俺がアーシアと付き合っているって……それは絶対ありえねえって!と言うかこんなおっかない女、絶対嫁の貰い手がいねえと思うぞ。」
一方フレンは腹を抱えて笑った後口元に笑みを浮かべて答えたが
「へえ〜……まさか私の事をそんな風に思っていたなんてね………今度貴方の婚約者さんに会った時に、私が貴方の発言によって傷ついた事や色々なありえるかもしれない嘘を吹き込んであげましょうか?」
「ちょっ、それは卑怯だろ!?俺が悪かった事を認め
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