外伝〜祝賀会の夜〜中篇
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だし、それに貴方がまだ子供だった頃はこうやって食べさせていたじゃない。」
「それと私の事は別に気にする必要はないよ。結婚したアスベルとシェリアも今のリオンとマリアンみたいなことを頻繁にしているのを見ていたから、私は慣れているし。それよりも私はこの祝賀会に出されているカニタマを残さず食べる事が大切だもの。モグモグ………」
「グッ………!」
(アハハ、無駄な抵抗をせずに観念するべきですよ、坊ちゃん。)
マリアンは聞く耳を持たず、ソフィはリオンとマリアンの様子を気にせずカニタマを食べ続けていた。
「ハハ……(お邪魔のようだし、今のうちに失礼するか……)」
一方その様子を見守っていたヨシュアは静かにリオン達から離れた後、バダックと話をしているルークを見つけ、ルークとバダックという珍しい組み合わせが気になり、二人に近づいた。
「ってな事で結局ナタリアの料理だけは上達しなかったぜ。ガイのお陰で今まで料理をしたことがなかった俺ですらみんなが食えるレベルにはなったのに、ナタリアの料理はティアが匙を投げて諦める程マシにすらならなかったぜ。」
「ぬう………シルヴィアは料理上手な妻であったのだがな………」
「ルーク兄さん、バダックさん。」
ルークの話にバダックが頭を抱えて唸り声を上げているとヨシュアが声をかけてきた。
「お、ヨシュア。」
「久しぶりだな、ヨシュア。」
「……お久しぶりです。本当なら結社がリベールから撤退した後バダックさんのような優秀な遊撃士はすぐにカルバードに戻るべきでしたのに、復興作業にも力を貸していただきありがとうございました。」
「フッ、気にするな。俺は遊撃士としての義務を果たしただけだ。………それにしても改めて思ったがお前の家族とはとても思えないくらい、ヨシュアは礼儀正しいな?お前も少しは見習ってはどうだ?」
「ぐっ………俺だって時と場合によっては、最低限の礼儀は弁えるように気を付けているっつーの!」
ヨシュアに感謝の言葉を述べられたバダックに視線を向けられたルークは唸り声を上げた後答えた。
「……それにしても珍しい組み合わせですね。前から疑問に思っていましたがお二人は古い知り合いなのですか?」
「あ〜……まあ、古い知り合いである事は間違っていないんだが………」
「……昔、ルークと俺は色々とあってな。時には剣を交えて争う事もあったな。」
「お、おい!」
ヨシュアの質問を誤魔化して答えたルークだったがバダックの答えを聞くと焦った表情をした。
「え………お二人がですか?」
「うむ。まあお互いに和解して、今はこのように落ち着いた関係になっているがな。」
「(二人の間に一体何があったのか少し気になるな……)
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