外伝〜祝賀会の夜〜中篇
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ファクト)に関わっているイオン達と一緒に行動をしたら、もしかしたら元の世界に戻る古代遺物や方法が見つかるかもしれないし。何年―――何十年、何百年かかっても元の世界に帰る方法を探すつもりだよ。」
「そうか……ソフィが故郷に戻れるように、僕も女神に祈っているよ。」
「ありがとう、ヨシュア。」
「フン、僕の経験からすれば神や神に関係する奴等に頼るのは大間違いだと思うがな。」
(幾らなんでもエルレイン達とこの世界の宗教と比べるのは色々な意味で間違っていると思うのですが……)
鼻を鳴らしてソフィに指摘するリオンにシャルティエは苦笑しながら指摘した。
「あ、ここにいたのね、リオン。」
その時様々な料理が乗った皿を乗せたグルメカートと共にマリアンが近づいてきた。
「もう……やっぱり思った通り、メインの料理を少し食べて、後はデザートばかり食べているじゃない。ちゃんと栄養を考えて食べないと、大きくなれないわよ?」
リオンの前にある料理がプリンを始めとしたデザートばかりである事を確認したマリアンは溜息を吐いた後リオンに指摘した。
「子供扱いはよしてくれといつも言っているだろう。それよりもボース市長の世話をしなくていいのか?」
「メイベル様にはリラさんがついていらっしゃるし、メイベル様からもせっかくの祝賀会なのだから、将来の伴侶の貴方と過ごすべきだって言われたから大丈夫よ。」
「チッ、あの女市長、余計な気遣いを……」
(アハハ……相変わらず素直じゃありませんねぇ。)
マリアンの話を聞いて相変わらず素直に感謝しないリオンをシャルティエは苦笑しながら見守っていた。
「―――と言う訳で私が貴方の栄養を考えて他のお料理も貰って来たわ。デザートは一旦中断して、こっちの料理を先に食べて。」
「………マリアン。野菜の料理が多いのは僕の気のせいか?しかもニンジンがある料理ばかりの気がするのだが。」
マリアンがグルメカートで持ってきた料理を見て、肉や魚より野菜の料理の比率が僅かに高い事に加えて自分にとって最も嫌いな食べ物であるニンジンが使われた料理ばかりである事に気づいたリオンは大量の冷や汗をかいて表情を僅かに引き攣らせてマリアンに訊ねた。
「フフ、貴方の気のせいよ。はい、口をあけて。嫌いな物は私が食べさせてあげるわ。」
「マ、マリアン!そういう事はせめて二人っきりの時にしてくれ……!人が見ている前でそんな恥ずかしい事ができるか!」
自分に料理を食べさせようとするマリアンの行動に焦ったリオンはマリアンに指摘したが
「あら、私は全然恥ずかしくないわよ?ここにいる私達のお知り合いの方々は私と貴方が将来結婚する関係であることをご存知
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