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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第118話
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まで使って頂いて結構です。ですがその代わり後学の為にもセリカ殿の指南の様子を見せてもらって構いませんか?」
「好きにしろ。」
「フム、なら私も見学させて頂きます。異世界で伝説と化した東方の剣技……どのような剣なのか、一人の剣士として気になりますし。」
「やれやれ、親娘揃ってまさに”剣士の一族”だな。」
「アハハ……」
そしてアルゼイド子爵とラウラの答えを聞いて呆れた表情で言ったユーシスの言葉を聞いたエマは苦笑した。その後リィンはセリカの指南によって、”飛燕剣”の基本剣技―――”妖の型”―――”身妖舞”、”舞の型”―――”円舞剣”、”斬の型”―――”殲綱斬”、”燐の型”――――”紅燐剣”を習得した。
その後リィン達はそれぞれの部屋で明日に備えて休み始め、リィン達が眠っている間、エマは一人バルコニーに出て外の景色を見つめていた。
〜深夜・アルゼイド子爵邸〜
「……霧が晴れたみたいね。聖女の城、か……」
(お宝が眠って良そうな気配ね♪)
バルコニーでエマは霧が晴れた事によってよく見えるようになった”ローエングリン城”を見つめ、ヴァレフォルは興味ありげな表情をしていた。
「……駄目よ。みんなに気付かれてしまうわ。」
その時何かの気配を感じたエマが呟くと
「フフン、大丈夫よ。”光の剣匠”と”魔弓将”、後は”嵐の剣神”達は怖いけどこのタイミングなら平気だわ。」
「もう……」
いつの間にか手すりにセリーヌが乗っていた。
「……しっかし、何とも危なっかしい子ねぇ。”前”に進めるきっかけをやっと手に入れたみたいだけど……この調子で”間に合う”のかしら?しかも”魔王”達の力をその身に宿した影響がモロに出ていて、不安要素が重なっているし。」
「ふう……それは私達が決める事じゃないわ。私達は見守り、導くだけの存在……前みたいなことをしたら、今度こそベルフェゴールさん達の怒りに触れるんだから絶対に止めてちょうだい。」
溜息を吐いたセリーヌの言葉を聞いたエマは呆れた後真剣な表情でセリーヌを見つめた。
「はいはい、わかってるわよ。それよりあんたが異世界で”契約”したソロモンの”魔王”は本当に信用できるんでしょうね?」
(ム……使い魔もどきの猫なんかにそんな事を言われる筋合いはないわよ。)
「(す、すみません、ヴァレフォルさん。)もう……ヴァレフォルさんは気さくな人だけど”魔王”なのよ?せっかく力を貸してくれているのに、そんな態度をしていると、ヴァレフォルさんに嫌われるわよ?」
セリーヌの指摘で頬を膨らませたヴァレフォルの様子にエマは申し訳なさそうな様子で念話をヴァレフォルに送った後、溜息を吐いてセリ
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