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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第115話
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もう、プライベートな情報を勝手に話したら駄目ですよ。」

一方ミリアムの発言にリィンは苦笑し、エマは呆れた表情で指摘した。



「ハハ……まあ、そんなわけで細々とこの支部で活動を続けているんだ。子爵閣下のお墨付きもあるから大手を振って看板を上げられるしな。」

「なるほど……しかし、子爵閣下は随分、ギルドに協力的みたいですね?」

「どうも、父上の気風に通じる所があるらしくてな。独立独歩、人を助ける理念、そして誇り高さ……叶うならギルドに所属して働きたいと前々から仰ってたくらいだ。」

トヴァルの説明を聞いて疑問を感じたリィンにラウラは説明した。



「そ、それは……」

「領主の方が遊撃士を務めるのは少し無理があるような……」

「ああ、セレーネの言う通り、領地を持つ身では無理がありすぎる。」

ラウラの話を聞いたエマとセレーネは言い辛そうな表情をし、セレーネの意見にユーシスは頷き

「んー、”光の剣匠”が遊撃士協会入りかぁ……格にしても実力にしてもカシウス・ブライト並みだろうし、いきなりS級に迎えられそうだねー。」

ミリアムは考え込みながら呟き、ミリアムの言葉を聞いたトヴァルは顔色を変えてミリアムに視線を向けた。



「カシウス准将……」

「前の特別実習で出会ったかの”剣聖”だな。」

ミリアムの口から出た聞き覚えのある人物の名前を聞いたリィンとラウラは目を丸くし

「確かメンフィルに来た時にそいつと戦ってボロボロにされたんだっけ?エヴリーヌはカシウスと直接戦った事はないからよくわかんないけど、やっぱりエステルの父親だけあって相当強かったんでしょ?プリネとツーヤ、後ついでにレーヴェがいながら負けたんだから。」

「え、ええ。そ、それはもう圧倒的に……」

「まさに天と地の差だったな。」

「あの時にも思ったが俺達と同じ”人間”なのかどうか疑わしいぞ。」

「アハハ……」

興味ありげな表情をしたエヴリーヌの質問にエマは冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、ガイウスは静かに答え、ジト目で言ったユーシスの意見を聞いたセレーネは苦笑した。



「はあ、お嬢ちゃん……ホント情報局の人間なんだな。……まあいいや、そんな縁で子爵閣下に頼まれてお前さんたちの実習課題を纏める事になったんだ。さあ、受け取ってくれ。」

一方トヴァルは溜息を吐いた後リィン達に実習課題の内容が書かれてある資料が入った封筒を渡し、リィン達はその場で封筒を開けて課題内容を確認した。



「へー、特別実習ってこういう感じでやるんだねー。」

「ああ、基本的にはね。」

「……ていうか、やっている事が遊撃士と同じじゃん。」

「エ、エヴリーヌさん……」


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