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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜動き始める意志〜後篇
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もしかして同じパクリ同士、何か学べるものがあると思ったからじゃない?」
「ワ、ワジ君……お願いだからもうちょっとオブラートに包んだ言い方をしてよ……」
首を傾げたランディの疑問に続くように口元に笑みを浮かべて言ったワジの推測を聞いたノエルは疲れた表情で溜息を吐いた。
「……あの、課長、ルファ姉。今の話を聞いて一つ気になった事があるんですが。」
「何かしら?」
その時考え込んでいたロイドはセルゲイとルファディエルを見回した。
「どうして”エレボニア帝国の士官学院の実習関係”に”メンフィル帝国政府が関わることができる”のですか?」
「言われてみればそうだな……」
「しかもメンフィル帝国の皇族、貴族であるプリネ姫とルクセンベール卿の二人だけだなんて、幾ら何でも怪しすぎますよね……?」
ロイドの疑問にランディとノエルは考え込み
「お姉様の手紙に書いてあった内容によるとリウイお義兄様が”トールズ士官学院”の常任理事の一人を務めていて、その関係で実習地にも口出しできるそうだから、お二人の実習地をクロスベルにできたのも恐らくその関係だと思うわ。」
「リウイ陛下が……」
エリィの説明を聞いたロイドは目を丸くした。
「フフ、どう考えてもメンフィル帝国の思惑だろうねぇ?」
「ああ、間違いなくそうだろうな。」
口元に笑みを浮かべて言ったワジの推測にセルゲイは頷き
「う、う〜ん。私個人としてはお二人が何らかの暗躍をするなんて、想像できないんだけど……」
「まあ、あのお姫さん達の人格を考えると、とてもそんな事をするようには見えないよなあ?」
エリィは戸惑いの表情をし、ランディは苦笑しながら言った。
「―――お話はわかりました。それで”通商会議”のいつ頃、お二人は俺達と合流するのですか?」
「初日の13:00に支援課のビルに直接来るとの事だ。合流後は支援課の一員として扱っていいそうだから、通常の『支援要請』にも手伝わせてもいいぞ。」
ロイドの質問にセルゲイは答え
「いや〜、短期間とはいえ、潤いが増える事は良い事だな〜。二人ともすっごい美人でスタイル抜群だし♪」
「それに短期間とはいえ、あの”姫君の中の
姫君
(
プリンセスオブプリンセス
)
”と”蒼黒の薔薇”が”後輩”になるんだから、滅多にない体験だねぇ?」
「先輩、ワジ君……」
「ハア……」
お気楽な様子を見せているランディとワジの言葉を聞いたノエルとエリィは呆れ
「フフ……(予定通りね……)」
その様子をルファディエルは微笑みながら見守っていた。
同日、25:00―――
〜ルナリア自然公園〜
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