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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第111話
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ない姿をみせちゃったかしら。」

「い、いえいえ、滅相もない。……ってあれ?なんだか、あなたの声に聞き覚えのあるような……?」

「わっ、もしかして聞いてくれてるのかしら?―――コホン。ラジオをお聞きの皆さん、こんばんは。随分暑くなってきましたがいかがお過ごしですか?今夜はここトリスタにある公園からお送りしています。―――ふふ、なんちゃって。」

「……え……ええええっ!?も、もしかして”アーベントタイム”の……ミスティ、さんですか?」

女性の声をよく聞いたリィンは驚いた後信じられない表情で女性を見つめて尋ねた。



「ふふっ、大正解。声だけで気付くなんてどうやらかなり聞いてくれてるみたいね。お姉さん、嬉しいわ♪」

「(ま、まさかこんな所で会えるとは……)はは、いつも楽しく聞かせてもらっています。」

「ふふ、ありがと。それにしても、雨上がりにこんな出会いがあるなんてね〜。ふふ、せっかくだから今夜のラジオのネタに使っちゃおうかしら?」

「はは……いえいえ、そんな大したことでは。(番組でしか知らなかったけど……随分気さくな人だったんだな。)」

「あら?よく見たら貴方って……今話題になっているアルフィン皇女殿下の婿の最有力候補と噂されている有名人じゃない♪」

「う”っ。あ、あの。俺はあくまで殿下のダンスパートナーを務めただけで、決してそんな関係ではありません。あれはマスコミの憶測です。」

からかいの表情をしている女性―――ミスティの話を聞いたリィンは唸った後慌てた様子で説明した。



「ふふっ、今はそうだけど将来、本当にアルフィン皇女殿下の婿になれたら、ラジオのネタにしていいかしら?」

「いや、絶対にありえませんから。……………あれっ?……………」

ミスティの言葉に呆れたリィンはある事に気付いたミスティの顔をジッと見つめた。



「ん、どしたの?そんなまじまじと見られたらさすがに恥ずかしいんだけど。」

「い、いえ、その……ひょっとして……以前も、お会いしたことありませんか?―――帝都のホテルで。」

「!あはははっ……!は〜、参っちゃったな。まさか、気付かれるなんて。」

「やっぱり……!ヴィータ・クロチルダさん、ですよね?”蒼の歌姫(ディーバ)”と呼ばれている……」

リィンの指摘に目を見開いたミスティ―――クロチルダは声を上げて笑った後感心した様子でリィンを見つめた。



「またまた大正解♪ラジオ局のみんなですら気づいていないのに、よくわかったわね〜?」

「い、いえ……まさかとは思ったんですが。その、どうしてトリスタのラジオ局に……?」

「ふふ、ちょっと気晴らしにね。オペラハウスには内緒で毎週、顔を出しているのよ。みん
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