第101話
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
よ。」
「1つ目は……あたしのこと、抱き締めててくれる?」
「喜んで。」
エステルの要望に頷いたヨシュアはエステルを優しく抱き締めた。
「えへへ……」
「……それから?」
「えっと、その……。しつこいって思われたらちょっとイヤなんだけど……。やっぱりその……悔いは残したくないっていうか……」
「……ごめん。その先は僕に言わせて。」
二つ目の要望を口にする事をエステルが恥ずかしがっていると、エステルの言いたい事を察したヨシュアが制して、エステルを見つめた。
「エステル……キスしてもいいかな?」
「あ……。……うん……!」
そして2人が死んでも絶対に離れないように互いを強く抱きしめて口づけををすると、そのまま梁の限界がきて、2人は落下していった―――――
崩れ落ちる浮遊都市”リベル=アーク”からアルセイユ、山猫号、グロリアスは周回しながら離れて行った。
〜山猫号・ブリッジ〜
「お願い、キール兄!このままじゃヨシュアたちが……!」
「駄目だ、ジョゼット……。……あの様子じゃ、もう……」
ジョゼットの懇願にキールは悔しそうな表情で答えた。
「そんな……」
「……クソッ……最後の最後でなんで……。こんな時に……女神は一体何やってやがる!」
キールの答えを聞いたジョゼットは悲しそうな表情をし、ドルンは悔しそうな表情で叫んだ。
〜アルセイユ・ブリッジ〜
「そ、そんな……」
「ま、間に合わへんかったか……」
「………エステル…………ヨシュア…………」
「………ッ………!」
「う、嘘だろ……」
一方アルセイユで崩れ落ちるリベル=アークを見つめていたシェラザード、ケビン、ルーク、レン、アガットは信じられない表情や無念そうな表情をし
「や、やだ……。そんなのやだあああっ!」
「そ、そんな……やっと……再会できたのに……こんな事って……!うああああ……っ!」
「カリン……」
ティータが泣き叫んでいる中、悲痛そうな表情で涙を流し始めたカリンをレーヴェは優しく抱きしめた。
「ユリアさん!どうかお願いします!避難通路の方向から考えてエステルさんたちは北西の端にいるはずです!どうかアルセイユをそこへ!」
「……申し訳ありません……。いくら殿下の命令でもそれは……従いかねます。」
「……アルセイユの推力も完全には戻っていない状態だ。今、再び都市に近付けば間違いなく崩壊に巻き込まれる。そうですな、ラッセル博士?」
クローゼの嘆願にユリア大尉は辛そうな表情で答え、二人の救出が無理である事を裏付ける説明をしたミュラー少佐は確認の意味でラッセ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ