序章〜乙女の決意〜 第4話
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面で以前のものより性能が高いんだ。最大EPも大幅にアップするし、最新型のクオーツにも対応できる。将来的には、さらなる身体能力の向上が期待できるということだ。それに何と言っても以前のオーブメントになかった新しいアーツが組めるのが大きい。……エステル君、ミント君。ロランス少尉を覚えているか?」
アネラスの質問に難しそうな表情で答えたクルツは意外な人物の名前を出した。
「え!?」
「ふえ!?」
クルツの口から出た以外な人物の名前を聞いたエステルとミントは驚いて声を出した。
「う、うん。忘れるなんて出来っこない相手だけど……」
「そうだよ〜。ミント、あの人の事、絶対忘れられないもん!」
「シェラ君から聞いたが、彼は未知のアーツを使ったそうだな。複数の相手を一度に攻撃しながら混乱効果を与える上位アーツ……。実は、新型オーブメントではそのアーツを組むことも可能なんだ。名前を『シルバーソーン』という。」
「『シルバーソーン』……」
「あ……そういえば、そんな名前でいっていたね………」
「そ、それじゃあ……。あの赤い隊長さんは新型を使っていたんですね!?」
クルツの説明を聞いたアネラスは驚いて尋ねた。
「その可能性は高そうだ。さて、君たちはどうする?」
アネラスの質問に真剣な表情で頷いたクルツはエステル達に尋ねた。
「………………………………。あたしは……新型を使いこなしてみたいな。」
少しの間だけ考えたエステルだったが、すぐに答えを出した。
「え?」
「ママ?」
短時間で答えを出したエステルを見てアネラスとミントは驚いた。
「あの時、あたしはあの銀髪男に全く歯が立たなかった。カーリアンのお陰で勝てたようなものだし………オーブメントを変えたからって自分が強くなるわけじゃないけど……。それでもあたし、より大きな力を使いこなせるようになってみたい。だから……」
「エステルちゃん……。……うん、確かにそうだね。クルツ先輩。私も新型、使わせてください!」
「ミントもお願いします!」
エステルの言葉に頷いたアネラスとミントは自分達の答えを出した。
「いいだろう。それでは受け取ってくれ。」
そしてクルツは3人にそれぞれ、戦術オーブメントを渡した。
「あと、これを渡しておこう。」
また、各属性のセピスも渡した。
「それだけあれば基本的なクオーツは揃うだろう。演習に行く前に、そこの工房でロベルト君に合成してもらうといい。新しい結晶回路と導力魔法のリストはブレイサー手帳に追加しておいた。工房に行くときは自分たちで確認しておくように。」
「うん、了解
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