序章〜乙女の決意〜 第4話
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、危険な魔獣も多く徘徊している。」
「ねえねえ、クルツさん。ミントはどうすればいいの?」
訓練の内容をエステルとアネラスに説明するクルツにミントは首を可愛らしく傾げて尋ねた。
「ミント君もエステル君達と同じ演習を受けてもらう。だから、説明をしっかり聞いていてくれ。」
「はーい!」
クルツに言われたミントは元気良く返事をした。
「フフ……ミントちゃんも一緒に受けれるなんて今日はついているわ♪それじゃあ早速、その水道に出発するんですか?」
ミントが自分達と同じ訓練に参加する事を嬉しく思ったアネラスはクルツに尋ねた。
「いや、その前に……。3人とも、これを見てくれ。」
そしてクルツは見慣れぬ戦術オーブメントをテーブルに置いた。
「あれ、これって……」
「もしかして……戦術オーブメントですか?」
「ああ、その通りだ。導力魔法の使用を可能にする戦術オーブメントを造っているのは『エプスタイン財団』というが……。これは先月、財団から納入されたばかりの新型でね。スロットの数は1つ増えて7つ。今までのアーツに加えて新型のアーツも組むことができる。」
「へ〜、凄いじゃない!」
「わあ………クオーツも前より一つ多くつけれるし、使えるアーツも増えるから、お得だね!」
クルツから新たな戦術オーブメントについての説明を聞いたエステルとミントははしゃいだ。
「うんうん!かなり期待できそうだね。で、クルツ先輩。私たちも貰えるんですか?」
「ああ、希望するならギルドから無償で提供される。ただし……」
アネラスの言葉に頷いたクルツは、一端言葉を切り、そして以外な事実を言った。
「難点が一つあってね。新型は、基本的アーキテクチャが大幅に変更されてしまったんだ。だから、互換性の問題で以前のクオーツが装着できない。新規格のクオーツが必要になる。」
「ええ〜っ!?そ、それってつまり……」
「今まで合成したクオーツが無駄になるってことですかっ!?」
「最初から一杯クオーツを付ける事ができないんだ…………」
新しい戦術オーブメントの欠点を聞いたエステルやアネラスは驚き、ミントは残念そうな表情をした。
「残念ながらそうだ。面倒だろうが、また最初から1つずつ揃えてもらうしかないな。」
「そ、そりゃないわよ〜。」
「ママ、元気出して!」
今まで苦労して集めたクオーツが無駄になった事にエステルは肩を落とし、その様子を見たミントが慰めた。
「うーん……。確かに迷っちゃうよね。このまま今のオーブメントを使い続けたらダメなんですか?」
「ダメじゃないが、推奨はしない。新型オーブメントは、全ての
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