序章〜乙女の決意〜 第4話
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「むう……じゃあ次は私がミントちゃんの隣に座るんだから!」
エステルに言われたアネラスは頬を膨らませた後、次の食事の時はミントの隣に座る事を決めた。
「フゥ、それにしても……。初めて会った時と較べるとエステルちゃん、変わったよね。」
「えっ?」
気を取り直したアネラスの言葉にエステルは首を傾げた。
「最初はいかにも新人君で初々しい印象しかなかったけど……。今は、初々しさを残しながらぐっと頼もしくなった気がする。それって結構スゴイことだよ?それにミントちゃんも最初はとっても可愛い後輩ができたなって思ったけど、今では一人前の準遊撃士になったなと感じているよ。」
「や、やだなぁ……。アネラスさん、おだてないでよ。」
「そうだよ〜。ミント、まだ依頼はちょっとしか受けた事ないのに。」
アネラスの言葉にエステルとミントは照れた。
「そういえば、アネラスさん。そろそろ演習の時間じゃない?」
「あ、そうだね。いったん部屋に戻ろうか。それじゃあ、また後でね〜!」
エステルの言葉に演習が近い事に気付いたアネラスは準備をするために自分が泊まっている部屋に戻って行った。
「そういえば……今日はミントはどうするの?」
「うん!クルツさん、朝ご飯が終わったら、ママ達と一緒に来てほしいって言われたよ?」
「そうなんだ………じゃあ、一緒に戻って準備をしましょうか!」
「はーい!」
そしてエステルとミントは2人が一緒に泊まっている部屋に戻って行った。
「さてと、演習と言うからには一通りの装備が必要になりそうね。実戦と同じで何が起こるか分からないし……ミントは大丈夫かしら?」
「うん!剣やオーブメントもバッチリだよ!」
「そう。…………」
ミントの言葉に頷いたエステルはベッドの上に置いてある鞄からハーモニカを取り出した。
「………………………………。うん、今日も頑張らなくちゃ!」
ハーモニカを見て気合を入れたエステルは装備を確認した。
「これでよし。……それじゃあ、玄関に行くとしますか!」
「はーい!」
そして2人は部屋を出た。
エステルとミントが1階に降りると食事をしたテーブルにアネラスとクルツが座っていた。
「来たか、エステル君、ミント君。向かいの席についてくれ。」
クルツに言われたエステルとミントは空いている席に座った。
「本日の演習は遺跡探索だ。この宿舎の西にある『バルスタール水道』に入ってもらう。」
「『バルスタール水道』……。古めかしい名前だけどやっぱり訓練用の施設なの?」
「ああ。中世の遺跡を改築した施設でね。昔の仕掛けも残っているし
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ