第2話
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「「………………………」」
ケビンに見られたパズモ達はそれぞれ首を縦に振った後、ケビンと共に家の中に入った。
「ただいま〜、ヨシュア!ねえ、帰って来てるんでしょ!?」
家の中に入ったエステルは返事を待った。
「あら、エステル。お帰りなさい。フフ、前より女らしくなったわね。」
そこに別の部屋からレナが出て来て、微笑ましそうな表情でエステルを見た。
「あ、お母さん!ただいま〜!ねえ、ヨシュアはどこ?」
「ヨシュア?一緒に帰って来たんじゃないの?」
エステルに尋ねられたレナは不思議そうな表情で尋ね返した。
「……………………あはは、帰って来てるに違いないじゃない!お母さんに帰って来た連絡もしないなんて、薄情な奴ね〜。全く、ここはお姉さんとして叱ってあげなくちゃね!」
レナの答えを聞いたエステルは笑顔が固まった後、気を取り直して2階に上がって行った。
「エステル……?」
エステルから感じる違和感にレナは首を傾げた。そしてエステルが2階に上がった頃にケビン達が家の中に入って来た。
「……そうだ。あたしの部屋にいる可能性もゼロじゃないよね……?やばっ、下着とか出しっぱなしにしてたかも……」
ヨシュアの部屋に行こうとしたエステルは自分の部屋に入った。
「………………………………。よかった……。出しっぱなしにしてなくて。まあ、ヨシュアだったら、あたしの下着なんか見たって平然としてるだろうけど……。………………………………」
フラフラしながらエステルは自分の部屋を出た後、ヨシュアの部屋のドアの前に立った。
コンコン
「ヨシュア……入るね?」
ノックした後、エステルはヨシュアの部屋に入った。
「………………あ。」
誰もいないヨシュアの部屋を見て、エステルはようやくヨシュアがいなくなったという現実に戻った。
「あは……そっか…………あたし……バカだ……」
現実に戻ったエステルはその場で崩れ落ちた。
「カレシ……おらんみたいやな」
「エステル………………」
そこに真剣な表情のケビンと悲しそうな表情をしているレナが入って来た。さらに廊下からはパズモ達が部屋の様子を見守っていた。
「それともアレか。いったん帰って来てからまた街にでも出かけたとかか?」
「……ううん…………」
ケビンの言葉にエステルは首を横に振った。
「ふう……。やっと目ぇ、醒めたみたいやね。」
エステルの答えを聞いたケビンは安堵の溜息を吐いた。
「………………………………。そうよ、ホントはね、ちゃんと分かってたんだ……。ヨシュアは行っちゃったって
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