第100話
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いたティータは不思議そうな表情で訊ね
「ええ。ステラは今まで名乗っていた偽名で、私の本名はカリン・アストレイ。ヨシュアの姉よ。改めてよろしくね。」
「ふええええええ〜〜っ!?ス、ステラさんがヨシュアお兄ちゃんのお姉ちゃん!?」
「た、確かにお芝居の時に女装したヨシュアさんとそっくりですね……道理でステラさんに見覚えがあったはずです。」
「ク、クローゼ。できればその事は姉さんとレーヴェの前で口にしてほしくないんだけど……」
カリンが自己紹介をするとティータは驚き、信じられない表情で自分とカリンを見比べているクローゼをヨシュアは冷や汗をかいて指摘した。
「おおっ!あのヨシュア君の姉君……しかもヨシュア君似という完璧さ!フッ、カリンさんと言ったね?後でデートをしないかい?勿論ヨシュア君とセットで構わな―――いや、是非セットで♪」
「え、えっと……?」
一方カリンの容姿を見て酔いしれた表情をしたオリビエは髪をかきあげてカリンをナンパし始め、ナンパされたカリンは戸惑い
「このお調子者は……!」
「ハア……少しは時と場合を考えなさいよ……」
オリビエの行動を見たミュラー少佐はオリビエを睨み、シェラザードは呆れた表情で溜息を吐いた。
「………オリビエさん?」
「俺達の目の前でカリンを誘おうとするとはいい度胸をしているな?」
「ガクガクブルブル……!ごめんなさい、ちょっとしたお茶目です……」
膨大な威圧を纏って微笑むヨシュアと膨大な闘気を纏うレーヴェに睨まれた事によって今まで感じた事のない恐怖を感じたオリビエは表情を青褪めさせて体を震わせていた。
「やれやれ……それよりもワイスマンと”輝く環”はどうしたんじゃ?」
「あ………うん……”輝く環”はどこかに消えちゃって……ワイスマンも逃げたけど……やたらと慌てた感じだったわね。」
「なに……消えたじゃと?ううむ……それはマズイかもしれんな……」
エステルの答えを聞いて何かに気づいたラッセル博士は唸った。
「え………」
そしてラッセル博士の言葉を聞いたエステルが呆けたその時、その場が揺れ始めた。
「こ、この揺れって……」
「……”輝く環”は、浮遊都市を維持してきたエネルギー源でもある。それを破壊してしまった……じきにこの都市は崩壊するじゃろう。」
「マジかよ!?」
「うふふ、お約束の展開ね♪」
「早く撤退しないと……!」
「チッ、ダイクロフトといい、どうして浮遊都市というものは用がすめば崩壊する!」
(いや、都市を空に浮かせているエネルギー源を絶てばそうなるのが普通ですよ……)
自分達がいる
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