第98話
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込めた!
「うぐっ……」
「こ、ここで魔眼………!」
「クソッ……動きを封じ込めて止めを刺すつもりか……!」
「もしくは私達をさんざんいたぶってから、殺すつもりなのかもしれないね……!」
「チッ……サド野郎が……!」
「ワイスマン……貴方は……」
エステル達が悲鳴を上げている中、ヨシュアはワイスマンを睨んだ。
「クク……その目……やはりお前は殺すには惜しい……。じっくり調整しながら再び『聖痕』を埋め込んでやる……。そしてまた希望を与えてからその芽を摘み取ってやろう……。希望が絶望に変わる表情……今から楽しみだよ……ククク……」
「やれやれ……。もはや悪趣味と言うより病気と言った方が良さそうだな。」
ワイスマンが凶悪な笑みを浮かべて言ったその時ドラギオンに騎乗したレーヴェが現れた!
「あ……!」
「レーヴェ!?」
レーヴェの登場にエステル達が驚いている中、レーヴェはドラギオンに攻撃を仕掛けさせた!
「フン……止めを刺しておくべきだったか。しかしレーヴェ。君が来たところで何ができる?いかにドラギオンといえど”環”の障壁を破ることは不可能だ。」
「……だろうな。ところでワイスマン。一つ聞いておきたいことがある。『ハーメルの悲劇』……貴様はどの程度、関与していた?」
「!?」
攻撃が効いていないにも関わらず冷静に問いかけたレーヴェのワイスマンへの問いかけを聞いたヨシュアは血相を変えた。
「おお、人聞きの悪いことを言わないでくれたまえ。あれはあくまで帝国内の主戦派が企てた事件だろう?どうして私が関与するのかね?」
「それは貴様が“蛇”だからだ。弱味を持つ人の前に現れて破滅をもたらす計画を囁く……。そして手を汚すことなく、自らの目的を達成してしまう……。……それが貴様のやり口だろう。」
「あ……」
「実際、主戦派の首謀者たちは当時あったという政争に敗れて後がない者たちばかりだったと聞く。もし、10年前の戦争すら今回の計画の仕込みだったのなら……全てのことに説明がつくと思ってな。」
「ククク……なるほどな。まあ、おおむね君の指摘通りと言えるだろう。」
「!!」
ワイスマンが『ハーメルの悲劇』の全ての元凶である事を肯定するとヨシュアは目を見開いて驚いた!
「もっとも私がやった事は、彼らに猟兵くずれを紹介してハーメルの名を囁いただけさ。それだけで事態は動きだし、瞬く間に戦争へと発展してしまった。クク……人間の業を感じさせる実験結果だったよ。」
「お前……!お前が『ハーメルの悲劇』の……『百日戦役』の元凶だったのか!」
「……貴様……。……貴様のせいで……ミ
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