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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜”剣聖”カシウス・ブライト〜
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4つのSクラフトがカシウスを襲い、そしてそれぞれの魔法がカシウスに命中した際の爆発の煙が晴れるとなんとそこには膨大な闘気のドームを纏い、僅かな傷しか負っていないカシウスがいた!



「そ、そんなっ!?」

「今の同時攻撃を受けて……あれだけの傷しか負っていないなんて……」

「この目で見てもありえなさすぎよ……」

「め、滅茶苦茶だ……」

「”アハツェン”を生身で破壊する”ブレイサーロード”の父親だけはあるね。」

「クッ、貴様らブライト親娘はどこまで非常識なんだ!?」

最高位アーツをその身に受けたにも関わらず少しの傷しか負っていないカシウスを見たエマとエリオットは驚き、アリサとマキアスは表情を引き攣らせ、フィーはジト目で呟き、ユーシスは信じられない表情で声を上げ

「!?みんな、気を付けろ……!尋常じゃない”風”があの人に集まっている……!」

「ヤバッ!?あの態勢は……!―――全員、防御態勢に移りなさい!」

どんどん闘気を集束しているカシウスを見たガイウスは仲間達に警告し、見覚えのある動作を見てサラ教官が警告したその時!



「フッ。さぁて、そろそろ行くぞっ!おおおああぁぁぁっ!そらそらそらそらぁっ!うおりゃあぁ〜っ!」

全身に凄まじい闘気のドームを纏ったカシウスは回転しながら跳躍し

「お願い、間に合って……!絢爛たる光よ、惨禍を和らぐ壁となれ!!―――フォースフィールド!!」

エマはウィルが作った魔導杖に込められている絶対防御の結界を展開する特殊魔法(アーツ)―――フォースフィールドを展開したが

「奥義―――――鳳凰烈波!!」

巨大な”鳳凰”の姿になり、リィン達を覆った絶対防壁の結界を易々と貫いて凄まじい連鎖する闘気の大爆発を起こし

「まっ、こんなところか…………さて――――今ので何人残った?」

棒を振り回して構え直したカシウスが後ろを振り向くと、そこにはZ組の面々のほとんどが地面に倒れて呻いていたが

「グッ!?ハア……ハア…………」

「アルゼイド流の剣士として……ここでまだ倒れる訳にはいかない……!」

強烈なダメージを受けながらもリィンとラウラはそれぞれ武器を支えにして立ち上がり

「いたた……ちょっとくらい手加減してくださいよ……」

「ッ……!?ツーヤ、レーヴェ、まだ行ける……!?」

「はい、何とか…………ッ!」

「これが”剣聖”の力か……!下手をすれば”鋼の聖女”ともまともに戦えるかもしれんな……!」

サラ教官、プリネ、ツーヤ、レーヴェもそれぞれ武器を構え直した!

「ほう、”剣聖”の奥義を受けてなお立ち上がるとは、相当鍛えているな、お前の最愛の兄は。」
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