第120話
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談を受けたからね。正直心細いけど……いつまでも先生に頼ってばっかりじゃあたしたちも一人前になれないし。」
「まあ、これからは若手だけでも何とかなるって証明してやろうじゃねえか。」
「そうか……そうだな……」
シェラザードとアガットの頼もしい言葉にクルツは口元に笑みを浮かべて頷いた。
「しかし、いつまでたっても忙しさから解放されないねぇ。」
「まあ、こうして新たな正遊撃士が2人誕生したんだ。せいぜい俺の代わりにコキ使ってやるといいだろう。」
「あのね……」
「はは、これからはもっと忙しくなりそうだね。」
カルナの愚痴にカシウスはエステル達を自分の身代りにすると言い、それを聞いたエステルはジト目でカシウスを睨み、ヨシュアは苦笑した。
「さて………実は残念な知らせと同時に嬉しい知らせもあります。…………ミントさん。」
「はーい!」
エルナンに言われたミントはクルツ達の前に出た。
「今日から準遊撃士になるミント・ブライトです!!これからよろしくお願いしま〜す!」
「へっ!?ミントちゃん、準遊撃士になったの!?」
ミントの自己紹介を聞いたアネラスは驚いた。また、クルツ達も驚きを隠せていなかった。
「おいおい………さすがにそれは冗談だろ?いくらなんでも、嬢ちゃんみたいな年齢で準遊撃士にはなれないだろ?」
驚いている中、グラッツがエルナンに尋ねた。
「いえ、彼女はこう見えても16歳です。ですから、規定年齢は達していますから大丈夫ですよ。」
「なっ!?」
「えええええ〜!?」
「はああああああ!?」
エルナンの言葉を聞いたクルツやアネラス、グラッツは驚いて声を出した。
「そう言えば………その子、数年前からマーシア孤児院に住んでいたけど、その時からずっとその姿のままだったね………院長さんの話だと、その子とそっちの黒い髪の女の子は”闇夜の眷属”の子供だから、成長があたし達人間と違って、遅いっていう話を聞いた事があったよ。」
一方ミントとツーヤの事を前から知っていたカルナはテレサから聞いた話を思い出した。
「それにしてもまさか、一発で筆記試験や実施試験にうかるなんて、思わなかったわよ……あたしの勉強した日々はなんだったの〜!」
エステルは今までの日々を思い出して、叫んだ。
「ミントは君と違って、日曜学校の授業は真面目に受けていたようだし、君と出会った後、すぐに遊撃士の勉強を始めたようだからね。後は僕達の旅からも学んでいたようだし、合格してもおかしくないよ。」
叫んでいるエステルにヨシュアは当然のように言った。
「本当にあんたの娘とは思えないほどの賢い娘よ。油断して
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