第120話
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ワイスマンは去って行ったエステルの後ろ姿を見て、醜悪な表情で口元に笑みを浮かべて呟いた後、顔を顰めて頭を抑えた。するとなんとワイスマンの目が琥耀石のような茶色の瞳になり、そして髪は燃えるような赤に変わった!
「クク……人間の分際で中々面白い事を考えているな………リウイを闇の魔王に仕立て上げる材料もあるようだし、こいつに”執行者”とやらを使わせて奴を闇の魔王に目覚めさせる切っ掛けを作らせるか……クク……」
そしてワイスマンは元通りの目と髪に戻った。
「?一体何故私は意識を失っていたのだ……?まあいい……」
自分に起こった事に首を傾げたワイスマンだったが、気にせずエステルとは逆の方向に去って行った…………
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