第120話
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「えへへ……みんな、ありがと!」
「ここまで来れたのも……皆さんが支えてくれたおかげです。」
仲間達からの祝福の言葉にエステルは照れながら、ヨシュアは姿勢を正して笑顔でお礼を言った。
「さて………正遊撃士になった事でメンフィル大使の依頼も終了した事なので、2人には大使館から預かっていた報酬を渡します。」
そしてエルナンはエステルとヨシュア、それぞれに10万ミラを渡した。
「あれ!?この報酬………提示されていた報酬よりかなり多いじゃない!確か報酬は10万ミラじゃ………2人で分けたら5万ミラになるんじゃないの?」
「僕とエステル、両方とも10万ミラをもらったよね………」
エステル達は渡された報酬を見て驚いた後、リフィア達を見た。
「2人のお陰で余達は予想以上の経験を積めた!それはその礼だ!それとリウイも余達の報告を聞いて、さらに報酬を増やした!受け取るがいい!」
「久しぶりに楽しい旅ができたからね。その報酬の中にはエヴリーヌがリウイお兄ちゃんからもらったおこずかいがあるよ。」
「余分な10万ミラの内、5万ミラは3人で出しあったお礼です。どうか、受け取って下さい。」
「3人共………お礼を言うのはこっちの方よ!ありがとう!」
リフィア達の言葉を聞いたエステルはお礼を言った。
「ハハ、とんでもない祝金をもらったな…………遊撃士としてのキャリアはここからが本番だ。そのことを忘れないようにな。」
「うん……わかってる。」
「一層、精進するつもりです。」
カシウスの言葉に2人は頷いた。
「さて、めでたい話の後で非常に申しわけないのですが……。ここで皆さんに、ひとつ残念な事をお知らせしなくてはなりません。」
「残念な知らせ……?」
エルナンの言葉が理解できずクルツは首をかしげて呟いた。
「本日を持ちまして、カシウス・ブライトさんが遊撃士協会から脱会します。しばらくの間、王国軍に現役復帰するとのことです。」
「なっ……!」
エルナンの言葉にカルナは声をあげて驚き
「ほ、本当ですか!?」
グラッツも信じられない顔をした。また、そのことを知らされていなかったクルツとアネラスも驚いた。
「長らく留守にした上に突然、こんな事を言い出して本当にすまないと思っている。だが、クーデター事件の混乱はいまだ収拾しきれていない。情報部によって目茶苦茶にされた軍の指揮系統も立て直す必要がある。その手伝いをするつもりなんだ。」
「あ、そうか……。軍人は遊撃士になれないから……。そういえば、先輩達はこのことを知っていたみたいですね。」
アネラスが驚いていないシェラザード達に尋ねた。
「ええ、相
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