第113話
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た少女――チキがエステル達の前に出た。
「え〜と、貴女は?」
チキと初対面なエステルは尋ねた。
「ラギール商会、ミルス店の店長、チキ・インディスと申します。………エステル・ブライト様とヨシュア・ブライト様はお二人でよろしいでしょうか?」
チキはエステルとヨシュアを見て、尋ねた。
「う、うん。」
「そうだけど、どうして商人の君がここに………?」
初対面であるチキが自分達の名前や顔を知っている事にエステルは驚き、ヨシュアは尋ねた。
「ご主人様からお二人の情報を頂いているので…………どうぞ。こちらをお受け取り下さい。」
そしてチキは背負っていた荷物から真新しい棒と双剣を出して、エステルには棒、ヨシュアには双剣を渡した。
「へ!?これって棒!!」
「そっちの棒もそうだけど、この双剣もかなりの業物だね………どうして僕達に?」
渡されたエステルは驚き、ヨシュアは尋ねた。
「……その武器は本来、貴女達が正遊撃士になった際、リフィア様が祝いの代わりに贈る予定だった武器よ。貴女達の現状を考えたリフィア様が急遽、それらをできるだけ早く貴女達に渡すようにおっしゃったので渡しに来たのよ。」
「リフィアが………じゃあ、あの時プリネとリフィア達が『例の物を渡す時間を早めてくれ』っていう話って……!」
「これらを僕達に届けるために、わざわざ王都に来られたのですか!?」
ファーミシルスの説明を聞いたエステルとヨシュアは驚いた。
「………あくまでそれはついでよ。チキ、説明を。」
尋ねられたファーミシルスは答えた後、チキに武器の説明を促した。
「はい。………その棒の名は『エレメンタルロッド』。高級木枝や六属性の魔法石に加え………希少価値が高い魔法鋼――リエン石が素材として使われている棒です。攻撃力はもちろんの事………六属性の魔法石が使われているお陰で………火炎、冷却、電撃、地、神聖、暗黒の魔力を通しやすい上、威力を倍増してくれる性質を………持っています。」
「……わっ、凄い!今まで使っていた棒より軽いし、魔力を凄く通しやすいわ!しかも、今までとは比べ物にならないくらいの強い雷が宿っているし!これなら前から考えていた戦技に魔術の力を加えた技ができそうだわ!」
チキの説明を聞いたエステルは渡された棒を何度か素振りし、また棒に魔力を通して驚いた。そしてチキは説明を続けた。
「双剣の名は『双月刀・『隠・忍』』。『月隠刀』を双剣化して………『忍刀ナクア』が合成してある逸品です。そちらの棒と同じように………リエン石やよほどの戦士でしか手に入らない『石地龍の牙』が使われているので………攻撃力はもちろんの事、『忍刀ナクア』が合
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