第113話
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やがるんだ?」
アガットはクロ―ゼに気付き、自分が認識しているクロ―ゼはただの学園の生徒だったのでなぜ、一介の学生が城にいるのか疑問に思った。
「どうやら、孫娘がお世話になったようですね。わたくしからもお礼を言わせてください。」
「ああ、気にすんなって。単なる仕事のついでだからな。ところで婆さんはこの城の関係者か何かかい?」
女王にお礼を言われたアガットは女王の正体がわからなかったのでいつもの口調で返した。そしてそれを聞いたユリアが怒りの表情でアガットを咎めた。
「ぶ、無礼者!この方をどなたと心得る!我がリベール国主たるアリシア女王陛下であるぞ!」
「へっ……。そ、そういえばどっかで見たような気が……」
ユリアに女王の正体を知らされたアガットは驚いて女王を見た。
「やれやれ。相変わらず未熟者じゃのう。」
「んだとう!」
博士に呆れられたアガットは思わずつっかかた。
一方女王の正体を知ったティータは驚いた後、クロ―ゼを見た。
「じょ、女王さま!?そ、それじゃあ……こっちのお姉ちゃんは……」
「女王陛下の孫娘のクローディア姫殿下だよ。僕たちはクローゼって呼んでるけどね。」
そしてヨシュアがティータにクロ―ゼの正体を明かし、エステルがクロ―ゼにティータを紹介した。
「クローゼ。この子が博士の孫のティータよ。あたしたちの妹同然の子でミントとツーヤの友達。」
「そうですか……。初めまして、ティータちゃん。私のことはクローゼって呼んでくれると嬉しいです。」
「は、はいぃ……。ク、クローゼさん……」
ティータは緊張しながらも笑顔で答えた。
「あらやだ。この子、なんか可愛いわねぇ。あたしはシェラザード。エステルとヨシュアの先輩よ。シェラって呼んでちょうだい♪」
「は、はい、シェラさん……」
「それじゃあボクは『オリビエおにいちゃん』って……」
「あんたはやめい、あんたは。」
シェラザードに続くようにオリビエはどさくさに紛れてティータに変な呼び方をさせようとした所、エステルに白い目で睨まれ止められた。
「それはともかく……。そのエレベーターが動かなくて困っておるようじゃな。いったいどういう事情なのかね?」
「実は……」
エステル達はリシャールの目的、エレベーターの行き先を博士達に説明した。
「おいおい、マジかよ……。シャレになってねえぞ。」
アガットはエレベータ―を睨み呟き
「そんなものがこの下に埋まってるなんて……」
ティータは信じられないような表情をした。
「ふむ……やはりわしが恐れていた通りじゃったか。このエレベーターを使えばその場所に
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