第113話
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!ヨシュアとミントも手伝って!」
「了解。」
「う、うん!」
睨みあっているカーリアンとファーミシルスを見たエステルは慌てて2人の中心に入って、ヨシュアやミントと共に仲裁した。
「陛下……よくぞご無事で……」
「ユリア中尉……また会えてうれしいわ。それに皆さんも……本当に感謝の言葉が尽きません。」
エステル達がカーリアン達の仲裁をしている一方、ユリアは女王の無事な姿を見て、安心した。また女王もジン達を見て、お礼を言った。
「フッ、女王陛下。過分なお言葉、ありがたき幸せ。」
女王の感謝の言葉をオリビエは珍しく殊勝に受け取った。
「お役に立てたならば幸いです。ですが、まだこれで終わりではなさそうですな。」
ジンは戦いはまだ終わってないと言い、気を引き締めた。
「城内の特務兵は鎮圧しましたがよくない報せが届いています。各地の正規軍部隊が王都を目指しているとのこと……。既に先行部隊の一部がエルベ離宮を責めて来たとの知らせも入っております。どうやら、情報部によってコントロールされているようです。」
「そうですか……」
ユリアの説明を聞いて女王は顔を曇らせた。
「失礼ですが、あまり時間がありません。どうか今すぐ飛行艇でここから脱出なさってください。」
「いえ……それはできません。それよりも……どうやら大変なことになりました。何としても、リシャール大佐を止めなくてはなりません。」
ユリアの言葉を女王は目を閉じて断った。
「ど、どういう事ですか?」
ユリアは女王の言っている意味が判らず聞き返した。
「昨夜、大佐と話をしてみてようやく真の目的が判りました。」
「ど、どういう事ですか?」
女王の言葉を聞いたユリアは驚いた。
「ええ……どうやら彼は、『輝く環』を手に入れるつもりのようなのです。」
「『輝く環』……。そ、それってどこかで聞いたことがあるような……」
エステルは女王の言った言葉が頭の隅に引っ掛ていてそれを思い出そうとした所、ヨシュアが思い出させてくれた。
「古代人が女神から授かった『七の至宝(セプト=テリロン)』のひとつ……。全てを支配する力を持つといわれる伝説のアーティファクトのことですね。」
「ああ、アルバ教授が言ってた……。でもそれって、教会に伝わっているただのおとぎ話なんでしょう?」
「………………………………」
ヨシュアの言葉でエステルは完全に思いだし、女王に聞いたが女王は目を閉じ黙して何も語らなかった。
「ふむ、存在するのですね?このリベール王国のどこかに。」
エステル達の話を聞き、女王の
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