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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第112話
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掛けた!

「行くわよ……サンダ−ビュート!!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はぁっ!」

「グアアアアッ!?」

魔術の力によって鞭に雷を宿らせて脅威の連打を行うシェラザードの新Sクラフト――サンダ−ビュートを受けたロランスは身体中の到る所に鞭による痣を作り、そして雷を宿した攻撃を受けていたので、感電して悲鳴を上げた。そしてシェラザードの攻撃が終わると同時に、今度はロランスを捕えていた木の根全体が光った!

「ガアアアアッ!?くっ……動きを止める魔術だけではなかったのか。……!?」

木の根に体力を吸われたロランスは一瞬地面に手をつきかけたが、なんとか持ち直して呻きながら呟いた後、カーリアンの構えを見て表情が強張った。そしてカーリアンは止めを刺すかのようにSクラフトを放った!

「激しいの、行くわよ♪……白露の桜吹雪!!」

「ガッ!?見事だ…………」

カーリアンのSクラフトによって吹っ飛ばされ、さらに傷ついたロランスは受け身を取った後崩れ落ちるようについに地面に手をついた!



「はあ、はあ……なんとか勝った〜!」

「やった〜!ミント達の勝ちだ!」

「勝利は我にあり!ですわ!」

戦闘不能になったロランスを見たエステルは息を切らせながら、安堵の溜息を吐き、ミントは勝利にはしゃぎ、ニルは胸を張って答えた。

「私達はカーリアン様達の力を借りてようやく勝てたに、プリネさんはこんな化物相手によく一人で勝ったわね………」

「さすがは”剣皇”と謳われるリウイ皇帝陛下の血をひいているだけはありますね………」

シェラザードは疲弊しながらプリネが一人で勝った事に驚き、クロ―ゼも同じように疲弊しながらプリネの強さに感心した。

「やはり”戦妃”がいる以上、敵わなかったか…………エステル・ブライト……。侮っていたことは詫びよう。お前ならあるいは……父親の域まで達するかもしれん。」

「え……」

ロランスの言葉を聞いたエステルは驚いて、ロランスを見た。するとロランスは平気な表情で立ち上がった。

「嘘!?」

「へ〜………あれを喰らってまだ動けるか。見た目によらず、結構タフね♪」

ロランスが立ち上がったのを見たエステルは驚き、カーリアンは感心した。

「フフ……そうは言いますが、かなりいい一撃をもらいましたよ?」

カーリアンの言葉を聞いたロランスは口元に笑みを浮かべて答えた。

「あら♪その様子だと、まだ戦う気かしら?」

ロランスの様子を見たカーリアンは好戦的な笑みを浮かべた。

「もうやめて下さい……今なら、まだ間に合います……!」

まだ戦いを続けそうなロランスを哀れに思った女王が
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