第112話
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も思っているの?」
「………………………」
口元に笑みを浮かべて答えるカーリアンを見て、ロランスは黙っていた。
「後、昨日プリネがリウイに報告した時、向こうで起こった出来事をプリネから聞いたけど、私にとっても見過ごせない事を貴方達はしたようだからね………」
笑みを浮かべていたカーリアンだったが、目を細めてロランスを睨んだ。
「………何の事でしょうか?」
カーリアンの言葉を聞いたロランスは顔には出さなかったが、困惑した。
「貴方の部下がメンフィル大使館で働いているプリネ専属になる予定の見習いメイドを攫おうとしたそうね?」
「バカな………それだけは絶対にしないよう、厳命したはずなのに…………」
カーリアンの説明を聞いたロランスは信じられない表情で呟いた。
「手柄を欲して、功を焦った馬鹿がいたんでしょうね。ま、そいつらはもちろん”殲滅”されたそうよ?」
「………………………」
カーリアンの言葉をロランスは無表情で黙って聞いていた。
「そういう事だから手伝い程度の予定だったけど、私も貴方達と戦う理由が出来ちゃったって訳。武術大会ではプリネに”力”を解放させたようだし、ちょっと本気を出させてもらうわよ?」
「フフ、能天使であるニルの事も忘れてもらっては困るよ?」
双剣を構えるカーリアンに続くようにニルも連接剣を構えた。
「よ〜し、反撃開始よ!!」
そしてカーリアン、ニルを加えたエステル達は再びロランスに戦闘を仕掛けた!
「それ、それ、それぇっ!!」
「クッ…………」
カーリアンのクラフト――3段斬りをロランスは必死で捌いている所を
「剛震突き!!」
「!!」
突進と共に相手を攻撃するニルの突撃クラフト――剛震突きをその身に受け、ロランスを覆っていた絶対防壁の一枚がなくなった。
「あら?」
攻撃を受けたにも関わらず、無傷のロランスに気付いたニルはロランスの反撃を受けないよう空へ飛んだ。
「「風よ、切り裂け!………旋刃!!」」
さらにエステルとシェラザードが放った魔術がロランスの周囲で風の刃がいくつも発生した。
「!!チッ………」
2人が放った魔術を回避しようとしたロランスだったが、2人はそれぞれ別の場所に放っていたので、回避できず、残っていた絶対防壁が破られた。
「あっち行け〜!」
「グッ…………」
そこにミントの魔力を籠らせた蹴りのクラフト――バーストショットがロランスに命中し、ロランスは吹っ飛ばされた!吹っ飛ばされたロランスは空中で受け身を取って、着地したが
「水流よ、吹きあがれ……!ブルーインパクト!!」
「クッ
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