第111話
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「……………む〜……………」
「…………へ〜………………」
その時空気が凍りエステル、シェラザード、ニルからは無表情で、クロ―ゼは困ったような表情で、ミントは頬を膨らませ、カーリアンは口元に笑みを浮かべていたが、目は笑っていない表情でデュナンを見た。
「……え……その…………」
6人から無言のプレッシャーを受けた公爵は思わず言い淀んだ。
「か、閣下……。今のはマズイのでは……」
「あ、謝った方がいいかと……」
嫌な予感を感じた特務兵達は公爵に謝るよう促したが
「ふーん……下らない連中か……」
エステルは笑顔だったが目が笑っていなく
「いやはや、見直したわ。このご時世に、しかもこのメンツにそんな事を言うなんて大した度胸がある発言ね……」
シェラザードも同じ表情で
「フフ………その言葉、ファーミやリフィア達の前でも言って貰ってもいいかしら?」
カーリアンも同じような表情で
「性別で差別するような愚か者には天罰が必要ですわね………」
ニルは連接剣の刃を鞭のように地面に叩きつけた後、切っ先をデュナンに向けて、睨み
「……クロ―ゼさんのおじさんだから、酷い目には会わせるつもりはなかったけど………ミント、怒ったから許さない!」
ミントもニルのように剣の切っ先をデュナンに向けて、睨み
「ご、ごめんなさい小父様。今のはちょっと……弁護できそうにありません。」
クロ―ゼは申し訳なさそうな表情で謝り、エステル達と共にデュナン達に向かって攻撃した。そしてエステル達の怒りを受けたデュナンを守っていた特務兵達はエステル達が出す怒りのオーラに悲鳴を上げながら、一瞬でボロボロにされて気絶させられ、無事なのはデュナンだけになった。
「はい、一丁上がりと!さーて、お次は公爵さんの番かしら?」
エステル達がデュナンを見ると、エステル達を恐れて徐々に後退していた。
「女ごときが振るう鞭の味、味わってもらおうかしらねぇ?」
シェラザードは鞭を構え
「あ〜!思い出した!おじさん、ママやクロ―ゼさんが参加した劇に出て来た悪者だ〜!悪者は退治しなくちゃ、駄目だね!」
ミントはデュナンが学園祭の劇を邪魔した張本人である事に気付いて、剣を構え
「さて………と。天罰を下す時間のようね?」
ニルは片手に光の玉を収束し始め
「”戦妃”を侮辱した罪……重いわよ♪」
カーリアンは双剣を構えた。それを見たデュナンは悲鳴をあげた。
「ひ、ひええええええ……。寄るな、寄らないでくれええ!」
「あ、あの……。そのあたりで許してあげては……」
悲鳴をあげているデュナンをさすがに可哀想と思ったク
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