第110話
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「はい……!」
そしてペルルとマーリオンは援軍の兵士達を迎え撃つために、行動を始めた。
〜グランセル城・空中庭園〜
「くっ、何たる失態……。閣下が戻られる前に何としても撃退せねば……」
カノーネは侵入してきた親衛隊や遊撃士の撃退方法を焦りながら必死に考えていた。
「た、大尉どの!」
「と、特務飛行艇が!」
カノーネの傍に控えていた2人が上空から近づいてきた飛行艇に気付いた。
「しまった!そちらが本命か!?」
カノーネは近づいてくる飛行艇が相手の作戦の本命だと気付き、まんまと騙されたことに悔しさを感じながら、女王宮への侵入を止めるため
いつでも戦えるようにした。そして着陸した飛行艇から出て来たエステル達を見て驚いた。
「エ、エステル・ブライト!?それに……クロ―ディア殿下!?」
「カノーネ大尉!またお邪魔するわよ!」
「おばさん達の企みもここまでだよ!」
「お祖母さまを……解放していただきます!」
「お、おば……!な、舐めるなァ、小娘ども!」
エステルとミント、クロ―ゼの言葉にカノーネは怒鳴った。
「フフ……私を忘れてもらっては困るわね。」
「あら。能天使であるニルの存在も忘れてもらっては困るわ。」
そこにカーリアンとニルが不敵な笑みを浮かべて、飛行艇から出てカノーネ達の前に姿を現した。
「バ、バカな……!貴様は”戦妃”!!何故貴様が遊撃士どもといる!?メンフィルは静観しているはずなのに………!」
カーリアンを見たカノーネはうろたえた後、怒鳴った。
「フフ……戦場に言葉はいらないわ!奥義!桜花乱舞!!」
「光よ、降り注げ!……爆裂光弾!!」
そしてカーリアンやニルはうろたえているカノーネや特務兵達にSクラフトや魔術を放った!
「キャアアアッ!?……………」
「「グワアアアアッ!?………………」」
2人の攻撃にカノーネや特務兵達は悲鳴を上げた後、気絶して地面に倒れた。
「え、えげつな〜…………」
「あ、あはは……でもカーリアン様が味方でいて、本当に心強いですね。」
エステルの呟きにクロ―ゼは苦笑しながら答えた。
「ふわあ〜……カーリアンお姉さん、凄いね!!ニルさんも凄いよ!!」
一方ミントはカーリアンやニルを尊敬の眼差しで見ていた。
「鬼気迫るというか……。妙におっかない女だったわね。いったい何者なの?」
気絶したカノーネを見て、シェラザードはエステルに尋ねた。
「リシャール大佐の副官よ。典型的な雌ギツネって感じ。」
尋ねられたエステルは嫌そうな顔をして答えた。
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