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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第102話
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ウィルフレド―――ウィルとセラヴァルウィ―――セラウィの申し出に戸惑いながら頷いたリィンは再び尋ねた。



「俺達はリウイに依頼されて君達の装備を創りに来たんだよ。」

「ええっ!?ぼ、僕達の装備を!?」

「一体どうしてそんな事を……」

ウィルの説明を聞いたエリオットは驚き、サラ教官は目を丸くしてウィルを見つめた。



「―――常任理事を務めているリウイがお主たちの事を思ってウィルに依頼したのじゃ。テロリストが現れた中、より不安定な状況となったエレボニア帝国でお主達が生き抜く為に、”Z組”に関わるリウイがせめて装備は一級品にしてやろうという心遣いじゃ。」

「……………」

リフィアの説明を聞いたリィン達はそれぞれ黙り込み

「え、えっと……エレボニア帝国ってそんなに危険な状況なんですか……?」

事情がよく分かっていないセレーネは戸惑いの表情でリィン達に尋ねた。



「そだね。いつ内戦が始まってもおかしくない状況なのは間違いないね。」

「「………………」」

フィーの推測を聞いたユーシスとマキアスはそれぞれ黙り込み

「そ、その……私達の分の装備を今から創るなんて、無理なんじゃ……」

重くなって空気を変えるかのようにアリサは戸惑いの表情で尋ねた。



「えっと……君は確かアリサさんだっけ?」

「は、はい。」

「良い事を教えてあげるよ。『工匠に不可能はない!』それが”工匠”なんだから!」

「へ……」

力強く言ったウィルの言葉を聞いたアリサは目を丸くして呆け

「フフ、久しぶりに出ましたね、ウィルさんの名言が。」

「ウィルさんの『工匠に不可能はない!』はあらゆる意味で不可能はないものね……」

「フッ、”影の国”でも僅かな設備で俺達の装備を作り上げた程だからな……」

ツーヤとプリネ、レーヴェはそれぞれ微笑ましそうに見守っていた。



「クスクス、ウィルはこんな事を言っていますけど実は武器は全て完成していて、防具も皆さんの身体の採寸を合わせて少し改良する程度ですよ。」

「ちょっと、セラウィ。それはバラさなくてもいいんじゃ……」

そして微笑みながら言ったセラウィの言葉を聞いたウィルは苦笑し

「ちょっと待て……今の言い方からすると……」

「既に我らの武器は完成しているのですか?」

ある事に気付いたユーシスは驚き、ラウラは信じられない表情で尋ねた。



「ああ。」

「ふふっ、”匠王”直々が作った装備をタダでもらえるなんてよかったじゃない。―――ちなみにあたしの分はありますか?」

ラウラの問いに頷いたウィルを見たサラ教官は期待を込めた
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