第109話
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動し城につながっている扉の仕掛けを見つけた。
「おっと……ここが終点かな?」
「ええ、さっきと同じ隠し扉のスイッチがあります。
先頭のヨシュアが立ち止り壁を調べていることに気付いたオリビエはここが終点だと思い、ヨシュアに尋ねヨシュアはそれに答えた。
「ふむ、だったら正午までここで待機した方が良さそうだな。」
「了解です。」
「やれやれ……それでは今の内に体を休めておくとするか……」
「ふえ〜……早く時間が来てほしいです……」
ジンの提案に賛成したヨシュア達は一端その場で休憩した。
一方グランセル城前では撹乱する部隊ーーユリア率いる少数の親衛隊とたクルツ達正遊撃士4人、そしてパズモとサエラブが物陰等に隠れた。
「よし……各員、そのまま待機。正午の鐘と同時に突入する。」
ユリアの言葉に頷いたクルツ達は静かに正午の鐘を待った。
もう一方、女王救出の部隊ーーエステル達は情報部が使っていた飛行艇が停泊している場所についた。
「情報部の特務艇……こんな形で乗るなんて。」
エステルは複雑な気持ちで呟いた。
「なんていうか……やたら趣味の悪い飛行艇ね。あの空賊艇といい勝負だわ。」
「ホントだよ!こんな黒っぽい飛行艇で飛んでも、ミント、全然楽しくないよ!」
「ニルは飛べるから、乗らずに自分で飛んでついて行こうかしら?」
「まあ使える物は使わなくちゃ、損よ。あんまり気にしないほうがいいわよ?」
特務艇を見て文句を言うシェラザードやミント、ニルを見てカーリアンは苦笑しながら言った。
「でも、かなりのスペックであることは間違いありません。こんな船を情報部は、どうやって調達したのか……」
クロ―ゼはリシャール達がなぜ軍にある戦闘飛行艇以上の能力を持つ飛行艇を手に入れた理解できず呟いた。
「うーん、そういえば。あの『ゴスペル』といい色々と謎が多いわね……」
クロ―ゼの言葉を思い返したエステルは今までの出来事を振り返り、解決できていない事の多さに溜息をついた。
「やあ、殿下。お待ちしていましたよ。」
エステルが考えて唸っていた時、特務艇から男性が降りてきた。
「ペイトンさん。どうもお久しぶりです」
「えっと……この人は?」
男性の正体が判らなかったエステルはクローゼに男性の正体を尋ねた。
「ペイトンさんといって『アルセイユ』の整備をしている方です」
「といっても、中央工房から出向している技術要員ですけどね。『アルセイユ』は試験飛行段階なので色々とデータを取る必要があるんです。」
「へえ、そうなんだ。ルーアンで見た時はちゃんと飛んでいたけど……
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