第106話
[8/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
テルは軽蔑の眼差しを向け。ジンは呆れ、ミントは悔しそうな表情で唸った。
「フン、何とでもほざくがいい。そろそろキルシェ通りから巡回部隊が帰還する頃合いだ。親衛隊、遊撃士、もろともここで一網打尽にしてくれるわ!ついでにメンフィルの皇族達も人質にしてくれる!」
「あー、それは無理ってもんね。ここに来るときにあたし達が倒しちゃったから。それにあんた達が束になっても、プリネさん達には敵わないわよ。」
得意げになっている中隊長の言葉を否定する声が、中隊長と特務兵の後方から聞こえて来た。
「雷よ、走れっ!……電撃!!」
「ギャァァァッ!?」
そしてリアンヌを捕まえている特務兵に魔術によってできた雷が命中し、命中した特務兵は感電した瞬間、リアンヌを放した。
「せいっ!」
「ブギャッ!?」
そしてシェラザードが現れ、鞭を特務兵に震った!鞭の攻撃によって特務兵は吹っ飛ばされて気絶した。
「な……!?」
突然の出来事に中隊長は驚いた。
「ひぐっ……うう……。うわわああああああん!」
恐怖から解放されたリアンヌは泣き始めた。
「よしよし、もう大丈夫よ。エステル、ヨシュア。ずいぶん久しぶりじゃない。」
泣いているリアンヌをあやしながらシェラザードはエステルとヨシュアを懐かしそうな表情で言った。
「シェ、シェラ姉!?」
「来てくれたんですか……」
シェラザードの登場にエステルとヨシュアは驚いた。
「な、なにを悠長に挨拶しておるかああっ!」
自分の存在を忘れて呑気に再会を祝っているエステル達を見て、中隊長は怒鳴った。
「やれやれ、無粋の極みだね。」
その時中隊長に、導力の銃弾が命中した!
「うおっ……」
銃弾が命中した中隊長がよろけ始めた所を
「せいっ!」
「ガハッ!?」
シェラザードは中隊長に鞭を震って、壁に激突させた。
「雷よ、落ちよ!………落雷!!」
そして止めに魔術による雷を中隊長に放った!
「ギャァァァァァァッ!?……………」
シェラザードの魔術を受けた中隊長は悲鳴を上げた後、気絶した。
「今のはオマケよ。」
「エ、エゲツな〜。って今撃ったのって……」
シェラザードの容赦ない攻撃に冷や汗をかいたエステルはもう一人の味方の存在の正体を言いかけた所を
「……オリビエさんですか?」
ヨシュアが続けた。
「ピンポーン♪いやいや。真打ち登場といった所かな。」
そしてオリビエがエステル達の前に姿を現した。
「はは、つくづく突拍子もない兄ちゃんだな。それに、シェラザード。ずいぶん久しぶりじゃないか。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ