第106話
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」
「……え?」
その時、奥にドレス姿の少女がいた。ドレス姿の少女がクロ―ディア姫と思ったエステルやヨシュア達は少女に近付いた。
「あ、あなたがお姫様なんだ。初めまして、あたしたち遊撃士協会の……」
(あれ?ミント、この人と会うのは本当に初めてなのかな?)
ドレス姿の少女にエステルは自己紹介をしようとし、ミントは少女を見て首を傾げた。
「初めまして、じゃないですよ。エステルさん、ヨシュアさん、ミントちゃん。やっと約束通り再会できましたね。」
「え……。………………………………」
「ほえ?…………………………」
優しそうな微笑みを浮かべて言う少女の言葉に驚いたエステルとミントはしばらく沈黙した後、驚きの声を上げた。
「クロ―ゼさん!」
「ああっ、クローゼじゃない!」
「もう、2人とも。すぐに気付いてくれないなんてヒドイです。」
ドレス姿の少女――クロ―ゼは驚いている様子のエステルとミントを見て、苦笑した。
「そ、そんなこと言われてもドレス着て、髪伸ばしてるし……。一体全体、どうしちゃったの?」
「クロ―ゼさん、ドレス姿が似合っていて、とっても綺麗だね!まるでお姫様みたい!」
ドレス姿の少女がクロ―ゼとわかったエステルは驚き、ミントははしゃいだ。
「……ごめん、クローゼ。エステルって、あまり人を疑うことを知らないから。ミントもエステルを手本にしているようだから、こんな様子だよ………」
ヨシュアはクロ―ゼに申し訳なさそうな表情で謝った。
「ちょっと!それってどーいう意味よ!」
「そうだよ、ヨシュアさん!ママのどこが悪いの?」
ヨシュアの言葉を聞いたエステルとミントは抗議の声を上げた。
「ふふ、それがエステルさんのいいところだと思いますから。そんなエステルさんを見本にしているミントちゃんも、将来素晴らしい大人になると思いますよ?それよりも、ヨシュアさん。まだ私を……その名で呼んでくれるんですね。」
「うん、君がそう望んでいるような気がしたから。本名の方が良かったかな?」
「とんでもありません……。ありがとう、すごく嬉しいです。」
「???ところで、どうしてクローゼがここにいるわけ?それに、例のお姫様がどこにもいないんですけど……」
ヨシュアとクロ―ゼの会話が理解できないエステルはクロ―ディア姫がどこにいるのか、尋ねた。
「あのな、目の前にいるだろ。その方が、陛下の孫娘のクローディア姫殿下だっての。」
エステルの様子を見て呆れたナイアルがクロ―ゼがクロ―ディア姫である事を指摘した。
「………………え。ええええええっ!?」
「クロ―ゼ
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