第106話
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ね。あそこなら奥に通じていそうね。」
そしてエステルは扉を開けようとしたが、扉には鍵がかかっていた。
「えー、そりゃないわよ!」
扉に鍵がかかっている事にエステルは声を上げた。
「かなり頑丈な鍵だね。どこからか見つけてこないと。」
「そんな悠長な事はしていられないわ!」
ヨシュアの提案にエステルは首を横に振って答えた後、その場で詠唱を始めた。
「エ、エステル。ま、まさか………」
エステルの行動を見て、嫌な予感がしたヨシュアは冷や汗をたらしながら恐る恐る言った。
「光よ、槍と化して、敵を貫け!……光槍!!」
そしてニルと契約した事によって使えるようになったエステルの新しい魔術――光槍は扉に刺さり、そして槍は光を走らせて爆発した!爆発によって扉は吹っ飛んだ!
「いっちょあがりね!」
「わあ……凄い、ママ!」
「ハッハッハ!さすが旦那の娘だな。」
「笑いごとじゃないですよ…………ハァ…………」
扉を吹っ飛ばした事に胸を張っているエステルをミントは尊敬の眼差しでみて、ジンは豪快に笑い、ヨシュアは溜息を吐いた。そしてエステル達は先を進んだ。
「なんだ貴様ら……」
「どこかで見かけたような……。」
先を進むと見張りの特務兵達が扉の前にいて、エステル達に気付いた。
「こいつら!武術大会で優勝した……」
「遊撃士協会の連中か!?」
「ま、そういうことだ。」
自分達の存在に驚いている特務兵達にジンは戦闘態勢に入って言った。
「素直に通してくれれば見逃してあげてもいいんだけど?」
「な、舐めるなァ!」
「我らが鉄壁の守り、破れるものなら破ってみろ!」
そしてエステル達は見張りの特務兵達との戦闘を開始した。見張りの特務兵達は普通の特務兵達より手強かったが、ヨシュアとジンが相手をしている間にエステルとミントが魔術を放ち、
魔術を受けて怯んでいる隙に4人全員でクラフトを叩きこんで倒した。そしてエステル達は人質達が閉じ込められている部屋に入った。
〜エルベ離宮・紋章の間〜
「お、お前ら……!?」
部屋に入って来たエステル達にナイアルが真っ先に気付き、驚いた。
「やっほー、助けに来たわよ。」
「ナイアルさん。無事だったみたいですね。」
「ナイアルさん、怪我とかしていない?」
ナイアルに気付いたエステルやヨシュア、ミントがそれぞれ声をかけた。
「助けに来たって、マジか!?」
エステル達が助けて来た事にナイアルは驚いた。
「エステルさん、ヨシュアさん、ミントちゃん。こんな所で会えるなんて……
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