第90話
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ローゼと視線を交わして頷いたレイスはブルブランに詰め寄って衝撃波をも発生させる広範囲の怒涛の連続突きで攻撃して怯ませ、その間にクローゼは祈りを捧げた。そして連続突きを放ち終えたレイスが一旦下がったその時クローゼの祈りによってレイスの細剣に聖なる光が宿り、巨大な光の槍と化し
「聖なる槍よ!」
「邪悪なる者達を貫け!」
レイスは巨大な光の槍と化した細剣でブルブランに攻撃した!
「「グングニル!!」」
献身的な女神への祈りによって敵を打ち倒す神槍を具現化させるクローゼとレイスの協力技―――グングニルはブルブランに命中すると光の大爆発を起こした!
「グアアアアアア――――ッ!?う、美しい……」
クローゼとレイスのコンビクラフトが命中したブルブランは悲鳴を上げた後、マントの所々は破け、そして仮面の一部を破壊され、光の槍と爆発によって失明した片目から血を流した状態で戦闘不能になり、地面に跪いた!
「……く……馬鹿な………。よもや私の仮面に…………ヒビを入れた所か、私の片目を奪うとは……」
戦闘不能になり、地面に跪いているブルブランは血を流している片目を抑えて自身の敗北が信じられないかのように呟いた。
「はあはあ……。どう……思い知った!?」
「……砕け散ったのは貴方の傲慢だったみたいだね。」
「君がその傲慢さを持つ限り……我々は決して負けない。」
「”奪う側”であったお前のその曇り切った眼が”奪われた”のも傲慢過ぎたお前の自業自得だ。」
エステルとヨシュア、レイスとフレンは油断なく武器を構えてブルブランを睨み
「絆が生み出す希望の強さ……分かっていただけましたか?」
「フッ……そして希望の灯火を燃やし続ける愛の偉大さ、思い知っただろう。」
クローゼは真剣な表情でブルブランに問いかけ、オリビエは口元に笑みを浮かべて自分達の勝利を宣言した。
「………………………………。よかろう……ここは大人しく退いておく。だが、教授のゲームはまだ始まったばかりでしかない。今回のような幸運は、これ以上続かぬものと覚悟した方がよかろう。」
エステル達の答えを聞いてブルブランは黙って考え込んだ後立ち上がって、ステッキを構えた。
「忘れるな……。諸君はこの私を退けたのだ……。立ちふさがる絶望の壁を乗り越えて必ずや美の高みへと至るがいい。……それでは、さらばだ。」
そしてブルブランはその場から消えた。
「あ……」
「……どうやら……完全に手を退いたみたいだ。誇り高い人だから約束は違えないと思うよ。」
「そっか……」
「ただの敵ではなかったようだな。」
「フッ……敵な
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