第88話
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ードをあてた。
〜監禁室〜
「―――認証しました。ロックを解除したい障壁の番号を選んでください。」
セキュリティーカードを認証した事によってドルン達の目の前の障壁が消えた。
「おお……!」
「た、助かった……!」
「キール兄ぃ、ドルン兄ぃ!」
障壁が消え、牢屋から出て来たドルン達をジョゼットは嬉しそうな表情で駆け寄った。
「ジョゼット……」
「ヘヘッ……。お前らにも、でかい借りを作っちまったようだな。」
「いや、お互い様だよ。」
「そうそう、前に脱出した時にはこちらが助けてもらったんだし。」
ドルンの感謝の言葉にヨシュアとエステルが答えたその時警報が艦内に鳴り響いた。
「やばっ……!」
「うふふ、今頃気づくなんて、結構抜けているわね♪」
「何でお前はこんな時もそんな呑気でいられるんだよ……」
「どうやら僕達の動きが完全に掴まれたみたいだ……みんな、急いで脱出しよう。」
「う、うん……!」
「よーし……いっちょ逃げるとするか!」
「野郎ども、遅れるんじゃねえぞ!」
「アイアイサー!」
その後エステル達はグロリアスから脱出し始めた。
〜聖堂〜
「フフ、なかなか楽しませてくれるじゃないか。あの様子だったら今日中には”中枢塔”まで辿り着けそうだな。」
一方その頃グロリアスから脱出するエステル達の様子をカンパネルラは感心した様子で端末で見ていた。
「でも、ここまで予定通りだと『見届け役』の意味って無いよねぇ。真の最終幕が上がるまでもう少し時間がありそうだ……それまでギルバート君でもいじって愉しませてもらおうかな?」
そして自分だけ何もする事が無い為暇そうな様子で溜息を吐いたカンパネルラは暇つぶしを思い付き、口元に笑みを浮かべた。
こうしてエステル達は空賊達と共に”グロリアス”から脱出した。途中、追手の強化猟兵と何回か交戦を繰り広げた後……エステル達は追撃を振り切って何とか居住区画まで戻って来た。
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