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ボス攻略と隠しスキルと恋
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から支えてもらいながら槍を番える。そして、弓を引く。間違えてキリトに当たってしまわないように狙う。あんまり使いたくなかったが殺陣のスキルを使う。そしてキリトを攻撃しようとするグリームアイズに向けて槍を放った。それはグリームアイズの肩に当たり少しゲージが減る。一本だけじゃ意味がない。だが、もう一度ウインドウから槍を出すことは今の状態ではほぼ不可能。だから、こちらも使いたくなかったが錬金術を使って、槍を作り出す。最後の力を振絞りもう一度放つ。その槍は目に刺さりグリームアイズを怯ませる。その隙が勝敗を分けた。キリトの二刀流スキルを食らってHPバーを空にする。

 そして、グリームアイズは爆散した。その後キリトが気絶した。駈寄りたかったが体が思うように動かない。ユキに支えてもらいながらキリトに近寄る。ちょうど着いたときに目が覚めて、アスナに抱き着かれていた。

「バカッ……!無茶して……!」

「……あんまり締め付けると、俺のHPがなくなるぞ」

 キリトが冗談みたいに言うとアスナは怒った表情になり、キリトの口にポーションを無理矢理突っ込む。そして飲み干すのを確認するとアスナは顔を隠すようにキリトの肩に額を当てる。そしてクラインが遠慮がちに声をかける。

「生き残った軍の連中は回復させたが、コーバッツが死んだ……」

「……そうか。ボス攻略で犠牲者が出たのは、六十四層以来だな……」

「こんなの攻略って言えるかよ。コーバッツの馬鹿野朗が……。ゲツガが忠告したのを聞かないで……。死んだら意味がねえじゃねえか……」

 吐き出すような台詞を吐いた後、気分を変えるように訊いてきた。

「そりゃそうと、オメエら何だよさっきのは!?」

「……言わなきゃダメか?」

「ったりめえだ!見たことねえぞあんなの!」

「俺も知りてえな」

「ゲツガ!お前もだ!」

「俺も!?……ッツ!!」

 クラインに言われて反応したとき、背中がズキンと痛む。

「クラインさん!ゲツガ君、ペインアブソーバが聞いてないみたいなんであまり刺激しないでやってください!」

 それを聞いたみんなが驚きの表情を浮かべた。

「ゲツガ……お前……やっぱしん……」

「クライン!!」

 クラインが死んだことを言いそうになったので叫んでから止める。クラインとキリトはそれに気付き、口を閉じた。

「……」

 ユキはそれを聞いた瞬間、考え込んでいた。今は話題を変えるためにキリトに話しかける。

「それよりも、キリトさっきのことを教えてくれ」

 そう言うと、キリトは考えてから口を開いた。

「……エクストラスキルだよ。二刀流」

「おお……」

 どよめきが起こる。その後、俺に視線が集まり、クラインが代表
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