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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第99話
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―この封筒の中に課題内容が書いてある紙が入っている。」
「ありがとうございます。」
エリウッド公爵はリィンに特別実習の課題が書いてある封筒を渡した。
「君達が泊まる客室についてはフィオーラに案内させる。―――では僕もそろそろ政務に戻らなければならないから失礼するよ。」
「お忙しい所を僕達の為に時間を取って頂きありがとうございます。」
立ち上がったエリウッド公爵にマキアスは会釈し
「なに、良い息抜きにはなったからお互い様だよ。」
エリウッド公爵は静かな笑みを浮かべた後部屋を出て行った。
「エリウッドお義兄様って、とっても素敵な方ですね!」
「何だかおとぎ話とかで出てくる王子様みたいな人だったわよね……」
「うん。それに公爵様なのにとても親しみやすい人だったね。」
「ああ……民が慕っているのもわかる気がするな。」
エリウッド公爵が去るとセレーネ、アリサ、エリオット、リィンはそれぞれ感想を言い合い
「まあ、あたしのタイプじゃないけど、あの顔であの性格なんだから女性にモテモテなのは間違いないわねぇ。」
「誰もサラ教官の好みなんて聞いていませんから。」
苦笑しながら言ったサラ教官の言葉にマキアスは呆れた表情で指摘し
「フフ、とても賑やかな人達ね、ツーヤのクラスメイト達は。」
「ア、アハハ……」
リィン達の様子を微笑ましそうに見守っていたフィオーラ夫人の言葉にツーヤは苦笑した。
その後リィン達はフィオーラ夫人に客室を案内され、客室を見て再び驚いた。
「え、えっと……マルーダ城の客室に泊まった時に予想はしていたけど……」
「こっちもマルーダ城の客室と大して変わらないくらい豪華な客室ね……」
「士官学院生の僕達には勿体ないと思うんだがな……」
「貧乏臭い考えね〜。こんな豪華な客室を一人で使わせてもらえるんだから、ラッキーと思えばいいじゃない♪」
客室を見たエリオットとアリサは表情を引き攣らせ、マキアスは疲れた表情で溜息を吐き、サラ教官は苦笑した後嬉しそうな表情で答え
「サラ教官は少しは遠慮してください。」
「アハハ……」
サラ教官の言葉を聞いたリィンは呆れた表情で指摘し、セレーネは冷や汗をかいて苦笑していた。
「ツーヤは自室にしておくかしら?」
「ええ、そうしておきます。」
フィオーラ夫人に尋ねられたツーヤは頷いて答えた。
「え……ツーヤ、このお城に自分の部屋があるの?」
「まあ、ツーヤにとっても実家になるからあって当然だな。」
二人の会話を聞いていたエリオットは目を丸くし、マキアスは納得した表情
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