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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第98話
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かき、サラ教官は腹を抱えて笑い、セレーネは苦笑しながらマキアスを見つめた。
「いやいやいやいやっ!?普通に”いとこ”の関係だから”叔父さん”扱いされる事はないよ、姉さん!」
そしてマキアスは慌てた様子で否定した後疲れた表情でフィオーラ夫人に指摘し
「フフ、そうだったの。記憶がないからわからなかったわ。」
(今の言葉を聞いたら何だか本当に記憶喪失なのかどうか怪しくなってきたぞ……)
自分の指摘に微笑みながら答えたマキアスは疲れた表情をした。
「むう。じゃあ、どうお呼びすればよいのでしょう……」
「クラリス。ツーヤのように兄扱いでいいと思うよ?」
「わかりました。―――改めてよろしくお願いしますね、マキアスお兄様!」
「あ、ああ。よろしくな、クラリス。」
呼び方に迷っている助言したエリウッド公爵の指摘に頷いたクラリスに微笑まれたマキアスは気を取り直して答えた。
「さてと……それでセレーネさんの話に戻るがツーヤ、母上にその娘の事は説明したのかい?」
「いえ、まだですが……」
「そうか。じゃあ僕から母上に話してその娘も僕達と義理の家族関係にしてもらうよう進言するよ。」
「え……よろしいのでしょうか?」
エリウッド公爵の提案を聞いたセレーネは目を丸くして尋ねた。
「ツーヤの実の妹ならツーヤと義理の家族関係にある僕達にとっても”家族”だからね。母上もきっと歓迎してくれるよ。」
「勿論私も家族として歓迎するわ、セレーネ。」
「私もです!よろしくお願いします、セレーネお姉様!」
「皆さん……はい!よろしくお願いします……!」
「……ありがとうございます、エリウッド義兄さん。」
エリウッド公爵達の暖かい申し出にセレーネは嬉しそうな表情で頷き、ツーヤは静かな笑みを浮かべて会釈した。
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