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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第98話
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よかった……)

マキアスは疲れた表情をした後安堵の表情でフィオーラ夫人を見つめた。



「もうお二人とも、お客様の前ですよ?」

「アハハ、相変わらずとても仲がいいですね。」

一方クラリスは呆れ、ツーヤは苦笑しながら言った。

「っと、すまない。」

「フフ、ごめんなさい。それで……―――マキアス君、だったかしら?」

「は、はい!何でしょうか?」

フィオーラ夫人に見つめられたマキアスは緊張した様子でフィオーラ夫人を見つめた。



「もしマキアス君がよければだけど、かつての貴方が知る”フィオーラ”として私に接してくれていいわよ。」

「え…………で、でもフィオーラさんは記憶が……」

フィオーラ夫人の申し出に呆けたマキアスは戸惑った。

「……例え記憶を失っても貴方が私の親族である事は間違いないもの。……それに何となくだけど貴方と顔を合わせた時、”懐かしい”って思ったもの。」

「フィオーラ義姉さん…………」

「………………”姉さん”………………―――わかった。姉さんがそこまで言うなら前のように呼ばせてもらうけど……姉さんも僕の事はできれば前のように呼び捨てで呼んでくれないか?」

優しげな微笑みを浮かべて言ったフィオーラ夫人の言葉にツーヤは驚き、フィオーラ夫人が浮かべている笑顔がかつて自分が知る”フィオーラ”の笑顔と重なって呆けていたマキアスは静かな笑みを浮かべてフィオーラ夫人を見つめた。



「フフ、わかったわ、”マキアス”。」

「……よかったな、マキアス。フィオーラさんに会えて。」

「ああ…………えっと……今更こんな事を言うのもおかしな話ですが、どうかこれからも姉さんの事、幸せにしてあげてください、エリウッド公爵閣下。」

リィンに言われたマキアスは頷いた後エリウッド公爵を見つめ

「ああ、任せたまえ。」

エリウッド公爵は静かに頷いた。



「お父様、お母様。(わたくし)、マキアスさんの事はこれからどうお呼びすればよいですか?マキアスさんは私にとって親族にあたる方ですし。」

「そうね……皆さんの話だとマキアスは私にとって弟のような存在だそうだから、普通に”マキアス叔父様”と呼べばいいんじゃないかしら?」

「え”。」

クラリスに尋ねられて答えたフィオーラ夫人の言葉を聞いたマキアスは表情を引き攣らせ

「マキアスがお、おじさん扱い……」

「た、確かに間違ってはいないけど……」

「アハハハハハ!その歳で”オジサン”になるなんて、気の毒ね〜♪」

「え、えっと……元気を出してくださいね、マキアスさん。」

その様子を見ていたエリオットとアリサは冷や汗を
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