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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第98話
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「!ツーヤ様!」

「お帰りなさいませ!巡回の者達よりツーヤ様のご帰還の報告は既に承っています!」

ツーヤが見張りの兵士達に話しかけると兵士達はそれぞれ敬礼をして答えた。

「エリウッド義兄さん達はどちらに?」

「ハッ!エリウッド様より城に到着次第、客間にお通しするようにと承っています!」

「わかりました。それとペガサスとグリフィン達の世話を頼んで構いませんか?」

「ハッ!お任せ下さい!」

そしてリィン達はペガサスやグリフィン達を兵士達に預けた後城の中に入ると、既に執事が待機しており、リィン達は執事の先導によって客間に通されて少しの間待つと扉をノックする音が聞こえて来た。



〜客間〜



「―――失礼するよ。」

扉から男性の声が聞こえた後、扉が開き、そこにはまさに”貴公子”を現した金髪の貴族の青年と優しげな雰囲気を持つ女性と二人の間には貴族の子女らしき幼い少女がいた。

「あ……………」

(ね、ねえ……もしかしてあの女性って……)

(ああ……マキアスの話に出て来た……)

女性の見覚えのある容姿を見たマキアスは呆け、小声のエリオットの言葉にリィンは頷き

「―――ツーヤ叔母様、お久しぶりです!」

少女は嬉しそうな表情でツーヤに駆け寄ってツーヤに抱き付いた。



「う”っ……!」

「ええっ!?」

「あら♪その歳で”オバサン”って呼ばれているなんて、気の毒ね〜。」

少女の言葉を聞いたツーヤは表情を引き攣らせ、セレーネは驚き、サラ教官はからかいの表情でツーヤを見つめた。



「ク、クラリス。いつも言っているでしょう?その呼び方はお願いだから止めてって。」

「フフ、ツーヤの言う通りよ、クラリス?結婚もしていない女性に”叔母様”だなんて失礼よ?」

ツーヤは冷や汗をかきながら疲れた表情で少女に指摘し、女性は苦笑しながら指摘した。

「あ……(わたくし)ったらツーヤお姉様に失礼な事を……すみません、ツーヤお姉様。」

「フフ、気にしないで。」

そして少女に謝罪されたツーヤは苦笑しながら答えた。



「――――エリウッド・L・マーシルン。ツーヤの義理の兄にあたる。君達の事はツーヤの手紙で知っているよ。いつも妹と仲良くしてくれてありがとう。」

「エリウッド様の妻のフィオーラ・マーシルンと申します。よろしくお願いします。」

「ご挨拶が遅れ、申し訳ありません。メンフィル帝国王公領ミレティア領主エリウッド公爵の娘のクラリス・L・マーシルンと申します。以後お見知り置きを。」

そして青年―――エリウッド公爵と女性―――フィオーラ夫人、そして少
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