外伝〜夕暮れの惨劇〜前篇
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レンだ。俺もレンの判断に賛成だ。罰も何もないから、安心しろ。」
「で、ですが……!」
「イリーナさん。リウイ様もおっしゃいましたが、貴女を逃がしたのはレンの意思です。だから、そんな事をおっしゃらないで下さい。」
「ペテレーネ様………」
レンを置いて自分だけ逃げて来た事に罪を感じていたイリーナにペテレーネは優しく諭し、ペテレーネの言葉を聞いたイリーナはペテレーネを見た。
「お前は俺達に賊が現れた事を知らせるという重大な役目を果たした。それだけで十分だ。………無事に戻って来て安心したぞ。」
「陛下………」
自分の身を案じたリウイにイリーナは頬を染めた。
「………すぐに部隊を街道に送る。イリーナ、賊の特徴や賊が街道のどのあたりに出現したかを教えてくれ。」
「は、はい!」
リウイの言葉に気を取り直したイリーナはリウイに特務兵達が現れた大まかな場所を伝えた。
「報告御苦労。お前は普段の業務に戻って構わん。」
「は、はい!……それでは失礼します。」
リウイの指示にイリーナは答え、いつもやっている仕事に戻るために、リウイ達から離れていった。
「リウイ様。イリーナさんの話では賊の狙いはイリーナさんで、レンの事はついでだったようですが……」
イリーナの姿が見えなくなった後、ペテレーネはリウイに尋ねた。
「特徴からして賊は恐らく特務兵だろう。レンの存在はこちらの世界ではほとんど知られないようにしていたからな。……それにしてもまさか、本当にイリーナを狙って来るとはな………」
「………いかがなさいますか?」
主君からあふれ出る闘気と怒りを感じたペテレーネは次の答えはわかっていたが、尋ねた。
「我が半身に手を出そうとした事……奴らに死という後悔を刻み込むつもりだ。……まあ、俺達が行った頃には全てが終わっているだろうがな……ファーミシルスを呼んで来てくれ。」
「はい。」
そしてリウイは部隊を編成した後、ファーミシルスと共にレンと特務兵達がいる場所に向かった。
〜ロレント郊外・エリーズ街道〜
「クッ………ならば貴様だけでも、捕らえてくれる!行くぞ、お前達!」
「イエス、サー!!」
顔を歪めた隊長は気を取り直し、特務兵達に指示をした。
「かかれっ!」
「ハッ!」
そして特務兵達はレンに襲いかかったが
「ハァッ!!」
レンは異空間から自分の身体と変わらないほどの大きな鎌を出して震い、周囲に衝撃波を出した!
「グワァッ!?」
レンが出した衝撃波によって襲いかかって来た特務兵達は吹っ飛ばされた!
「なっ!?」
レンの攻撃に隊長は驚い
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