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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
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ま、レンはイリーナお姉さんの初恋、応援しているわよ♪」

「ハ、ハァ……ありがとう……でいいのかしら?」

レンの励ましに聞こえる言葉を聞いたイリーナは戸惑いながらお礼を言ったその時



「フン……まさかこんな小娘がメンフィル皇女だったとはな………その娘を確保するつもりが、皇族まで一緒にいるとは………ついているな。」

なんと特務兵達がレン達の正面に現れた。

「!!」

「どこのどなたかしら?(……あの姿は………へ〜……パパの心配が現実になったみたいね……)」

特務兵達を見たイリーナは身体が強張り、特務兵達の正体がすぐにわかったレンは知らないふりをしながら尋ねた。

「我等の正体を知る必要はない。……大人しく我らについて来てもらうぞ、小娘共。貴様等を手土産にして今までの失点を帳消しにしてくれる。」

「レ、レンさん……!」

「………ロレントに逃げるわよ。さすがに街中で誘拐とかできないだろうし。その後、ギルドにかくまって貰ってパパ達に助けを求めればいいと思うわ。」

銃を構えた3人の特務兵達と4匹の軍用犬らしき狼の魔獣と共に現れた隊長らしき人物の言葉を聞いたイリーナはレンを見、レンは冷静に答え、イリーナと一緒にロレントに逃げようとしたその時

「させると思っているのか?」

「!!」

近接戦闘を主体とした5人の特務兵達がレン達の後方にいつの間にかいた。



「ふ〜ん……レンの事を知っているのなら、こんな事をしたら、自分達がどうなるかわかっているのでしょう?」

退路が防がれたにも関わらず、動じないレンは冷静に尋ねた。

「ふん……閣下の崇高なる計画が成功すれば、メンフィルも恐れるに足りん!陰で護衛しているメンフィル兵達の存在が厄介と思ったが、運がいい事に何故かいないみたいだからな………助けを期待しても無駄だぞ。」

レンに指摘に特務兵の隊長は鼻をならし、得意げに答えた。

(……レンがここに残って時間を稼ぐから、貴女は大使館に戻って助けを呼んで、イリーナお姉さん。)

(そ、そんな!?使用人の私の事なんか気にしないでいいわ!………それにこの包囲網をどうやって抜けるの……?)

(それは大丈夫よ。こんな時のために持たしてもらっている物があるから。)

(え………?)

「何をコソコソ相談をしている。逃げ出そうと思っても、無駄だぞ。」

レンとイリーナの小声の相談を見た隊長はレン達を睨んで言った。

「うふふ……異世界に関して何の知識もない癖にそんな事は言わない方がいいわよ?恥ずかしい思いをするだけだし。」

「な、なんだと!?」

「小娘が……!閣下の手足である誇り高き我等を侮辱するか……!
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