第104話
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す。」
エステルの疑問にエルナンは少しの間考えた後、推測を答えた。
「『エルベ離宮』……。森の中にある王家の建物ね。」
「可能性は高そうですね。テロ対策という名目で特務兵たちが使っていたし……。それに、王族の女性をレイストン要塞のような場所に監禁はできないと思います。」
「ただ、相手が軍なだけに確実な情報が欲しいところだな。間違いでしたで済む相手じゃない。」
「ええ……その通りです。どちらにせよ、王都にいる他の遊撃士たちをここに集めなくてはなりません。そこで、彼らに声をかけながら情報を集めていただけませんか?たしか、エステルさんたちは雑誌社の記者さんとお知り合いだったはずですね?」
エステル達の言葉に頷いたエルナンはエステルに尋ねた。
「あ、ナイアルのことね。」
「確かに、何か情報がないか聞いてみた方がよさそうだね。それと、潜伏中の親衛隊にもできれば協力を要請したい所です。こちらの線も当たっていただけると助かります。」
「ということは……シスターになりすましているユリアさんに連絡を取るのね。」
「紹介状の件で助けてもらったし、一度報告した方がよさそうだね。じゃあ、大聖堂も訪ねてみようか。」
「王都にいる他の遊撃士はクルツさん、グラッツさん、カルナさん、アネラスさんの4名です。酒場や、普段使うお店、あとホテルなどにいると思います。見かけたら、ここに集まるよう伝えてくださ。」
「うん、オッケー!」
「それでは早速、出かけてきます。」
そしてエステル達はギルドを出た。
〜王都グランセル・南街区〜
「あっと、そうだわ。リフィア達に頼みたい事があったわ。」
「ん?なんだ?」
ギルドを出てすぐに立ち止まったエステルはリフィア達に頼みごとがある事を思い出した。
「ちょっと、耳を貸してくれない?」
「ふむ?」
そしてエステルはリフィアに小声である頼みごとを耳打ちした。
「本当に奴はそう言ったのか?」
「うん!いつでも声をかけてくれって!」
「全く……相変わらずそういう事に関しては鼻が利くのだな、あの戦闘狂は。」
(?エステルさん、何をリフィアさんに頼んだのでしょう?)
(まさか………)
(ん〜……エヴリーヌの遊び相手が取られなきゃいいんだけどな………)
呆れて溜息を吐いているリフィアを見てツーヤは首を傾げ、プリネやエヴリーヌは察しがついた。
「じゃあ、お願いね!」
「うむ!プリネ、エヴリーヌ、ツーヤ!行くぞ!」
「「はい。」」
「はいはい。」
そしてリフィア達はどこかに行った。
「ねえ、ママ。リフィアさ
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