第104話
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時点で無くなったわけですが……。それでも軍とギルドでは根本的な戦力が違いすぎます。ジンさんはもちろん、王都にいる他の遊撃士全員にも協力していただきましょう。」
「なるほど……。確かに、情報部とケンカするくらいならそのくらいの戦力は欲しいわね。」
そしてエルナンの説明を聞いたエステルは納得した。
「できれば、他の国内支部にも協力してもらいたいのですが……。今日になって、関所や発着場が軍によって完全に封鎖されました。テロリスト対策という名目です。」
エルナンは真剣な表情で現状を説明した。
「ええっ!?」
「実質上の戒厳令ですね……」
「いよいよ、敵さんの動きも本格化してきたってことだな。」
グランセルの現状を知ったエステルは驚き、ヨシュアやジンは真剣な表情になった。
「おそらく、潜伏中の親衛隊や我々の動きを封じるつもりでしょう。人質救出は、手持ちの戦力だけで行うしかありません。……そうだ。貴女達は今後どうするのですか、リフィア殿下。」
自分の推測をエステル達に話したエルナンはリフィア達を見て、尋ねた。
(おい、今”殿下”って言わなかったか?)
(うん……今まで黙ってたんだけど、リフィアとプリネってメンフィルの皇女様なんだ。)
(そうだったのか!?……道理で”戦妃”と親しい訳だ………)
リフィアの事を小声でエステルに尋ねたジンは驚いた。
「もちろん、余達も参加するに決まっているだろう!善政を敷いているアリシア女王に剣を向ける愚か者達は余が裁きの鉄槌を与えてやろう!それにリベール王家は余達メンフィルにとっても恩がある相手だ。見過ごす事はできん!」
「よろしいのですか?メンフィルは静観するのでは?」
「それはあくまで”国”として動かない事だ。一個人が動く事に関してはリウイは何も言ってなかったしな!」
念を押すように尋ねるエルナンにリフィアは胸を張って答えた。
「ま、ここまで関わったんだし、付き合って上げるよ。それに遊べるしね♪……キャハッ♪」
「微力ながら私の力もお使い下さい。」
「もちろんあたしも協力させて下さい。……それにあたしとミントちゃんだって、戦う理由はあります。」
「そうだよ!孤児院を火事にして、先生を襲った人達……ミント、絶対許さない!」
「ありがとうございます。お言葉に甘えて頼りにさせて頂きます。」
遊撃士でないリフィア達の申し出にエルナンは表情を明るくしてお礼を言った。
「ところで、人質が捕まってるのは具体的にどこか見当がつきそう?」
「そうですね、先程から色々と考えてみたのですが……。やはり一番怪しいのは『エルベ離宮』だと思いま
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