外伝〜天使の試練と契約〜
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く思っただけよ?」
(ま、まあそうなんだけど……けど、よく勘だけで天使の弱点を見極めたわね……)
「アハハ……相変わらず、エステルさんの天性の勘には驚かされちゃいますね。」
「凄いよ、ママ!」
エステルの答えを聞いたパズモやテトリは苦笑し、ミントはキラキラした表情でエステルを見た。
「癒しの光よ……癒しの息吹!!」
「い!?」
しかしニルが自分自身に治癒魔術を使い、せっかく与えた傷が治癒されるのを見たエステルは驚いた。
「フフ……見事な連携だけど、それではニルを倒せないわ。」
驚いているエステルにニルは不敵な笑みを浮かべて言った。
「強力な神聖魔術に治癒魔術、おまけに接近戦もできるようだし……凄い!万能な戦いができるじゃない!……うん!一緒に戦ったら、心強いわ!」
(エ、エステル……そういう事は勝利してから言いなさい……)
驚いていたエステルだったがやがて明るい表情になり言った言葉を聞いたパズモは呆れた。
「ハァッ!!」
そしてニルは連接剣を伸ばして、エステルを攻撃した!
「わっと!?」
ニルの攻撃にエステルは驚きながら防御した。
「そう言えばニルの武器って初めて見る武器だけど、何アレ?伸びる剣とか聞いた事ないんだけど……」
「ニルさんが使っている剣は“連接剣”という伸縮が可能な特殊な剣で、距離を選ばない武器なんです。」
ニルの武器に首を傾げているエステルにテトリは説明した。
「へ〜…………でも、それならこっちだって……!せいっ!」
テトリの説明を聞いたエステルはクラフト――捻糸棍を放った!
「フフ………」
しかしニルは簡易結界を張って防いだ。
「……罪人を処断せし……」
そして魔術の詠唱を始めた。
「やばっ!?あの詠唱って、パズモやリフィアが使っていた高位魔術じゃない!……でも……これは一つのチャンスかもしれないわね………パズモ。」
ニルの詠唱の一部が聞こえたエステルは焦ったが、すぐに反撃を考え、パズモを呼んだ。
(何?エステル。)
「ニルが今から放つ魔術……1回でいいから、防げるかな?」
(………1回は防げるけど、防いだ後は私はもう戦えないと思うわ。あの天使、上位を冠する天使だけあって、高位神聖魔術である”贖罪の光霞”の威力もさらに高くなっているだろうから、私に残っているほとんどの魔力を注ぎ込まないと防げないと思うわ。)
「十分よ!サエラブ、テトリ!」
(……次は我等か。)
「私にできる事なら、なんでも言って下さい!」
「えっとね………」
パズモに指示したエステルはサエラブとテトリを呼び、ニ
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