第103話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜ホテル・ローエンバウム〜
「フゥ………かなり遅い時間になっちゃったけど、ミント、起きているかしら?」
ホテルに戻り、自分達が泊まっている部屋の前に着いたエステルはミントがまだ起きているか首を傾げた。
「………どうやらまだ起きているみたいだよ。部屋の中からミントと誰かの声が聞こえるし。」
「へ……あ、ホントだ。」
ヨシュアに言われたエステルは耳をすまし、誰かと楽しそうに会話しているミントの声に気付いた。
「…………ってあれ??ミント、一体誰と話しているのかしら??リフィア達じゃないようだし……」
「とにかく部屋に入って、確かめてみよう。」
「了解。」
そしてエステルとヨシュアは部屋に入った。部屋に入るとそこにはミントが天使――ニル・デュナミスと楽しそうに会話をしていた。
「あ、ママ!ヨシュアさんもお帰りなさい!」
エステル達に気付いたミントは嬉しそうな表情でエステルに抱きついた。
「ただいま、ミント。遅くなってゴメンね。」
「ううん!ニルさんと楽しくおしゃべりをしたから、全然待っていないよ?」
「ニルさん…………?」
ミントの口から出た知らない名前に首を傾げたエステルはミントと会話をしていた人物――ニルを見た。
「フフ……こんばんは。」
エステルに見られたニルは笑顔で挨拶をした。
「て、天使!?」
「本当に天使という存在もいたんだ………」
ニルの見た目から一目で天使とわかったエステルは驚き、ヨシュアは天使の存在を直にみて、驚いた。
「初めまして。我が名はニル・デュナミス。貴女がエステル・ブライトね。会いに行くのが待ちきれないから、来させてもらったわ♪」
「え?あたしに?」
「どうしてエステルの事を知っているんですか?」
エステルの事を知っている風に見えるニルを見てエステルは首を傾げ、ヨシュアは尋ねた。
「そうね。じゃあその子にも話して上げた事をもう一度話すわ。」
そしてニルはエステルとヨシュアに事情を話した。
「へ〜…………貴女の前の主の人って、パズモやテトリと同じ人だったんだ………凄い偶然ね。」
ニルの話を聞き終えたエステルはニルから出た主の名前を聞き、驚いた。
「あら。やっぱりユイチリってテトリの事だったのね。テトリ、元気にしているかしら?」
「うん。………テトリ!」
ニルに尋ねられたエステルは頷き、テトリを召喚した。
「何か御用ですか、エステルさん。」
「えっと、貴女の仲間が会いに来てくれたから、せっかくだから呼んだんだ。」
「仲間………?」
エステルの答えに首を傾げたテトリは
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ