第102話
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」
ヨシュアの推測に感心したジンはエステル達に尋ねた。
「もー、ジンさんてばほんと人が悪いんだから〜。たしかに助かったけど本当に驚いちゃったんだからね。」
「はは、悪い悪い。それで、どうだったんだ?」
「???どうだったって、何が?」
ジンに尋ねられたエステルは首を傾げて、尋ね返した。そしてジンから出た次の言葉にエステル達は驚いた。
「決まってるだろう。女王陛下との会見のことさ。」
「あ、あんですって〜!?ど、ど、どうしてジンさんが!?」
「もしかして、エルナンさんから何か聞いていたんですか?」
事情を知っているジンを見て、2人は信じられない様子で驚いた。
「受付の兄ちゃんからは何も教えてもらってないぜ。まあ、カマをかけさせてもらったというところかねぇ。」
「カマって……」
「……何の情報もなしにそんな憶測はできませんよ。ジンさん……あなたは何を知っているんですか?」
ジンの説明にエステルは呆れ、ヨシュアは冷静になって尋ねた。
「ふふ……。ようやくコイツをお前さんたちに見せられるな。」
そしてジンは一通の手紙をエステルに渡した。
「て、手紙……?」
「この筆跡は……」
「まあ、とりあえずそいつを読んでみてくれ。だいたいの事情は判るはずだ。」
「う、うん……」
そしてエステルは手紙を開いて内容を読み始めた。
「拝啓、ジン・ヴァセック殿。
ご無沙汰しているがお元気だろうか。急いでいるので、ざっくばらんな書き方になることを許して欲しい。実は、猟兵団がらみの事件でエレボニア方面に向かうことになった。
しかし、リベール国内でも妙な勢力が動き始めているらしく、若手だけに任せるのは少々心許ない。そこで君に頼みがある。私の留守中、リベールの来て何かあったら若い連中を助けてもらえないだろうか?
君はリベールが初めてらしいから物見遊山しながらでも構わない。女王生誕祭の前には、外国人も参加できる武術大会も開かれるからいいカモフラージュになるだろう。突然の話で戸惑われると思うが、もし手が空いていたらお願いする。
女王生誕祭までには戻るからその時にはまた、一緒に呑もう。
カシウス・ブライト
追伸:
もしかしたら私の娘と息子に会う機会があるかもしれない。ギルドの見習いをやっているので、その時は遠慮なく鍛えてやってくれ。少々の事なら、手を貸さずに自分の力で切り抜けさせてほしい。後、できればいつの間にかできた孫娘を守ってほしい。」
「……こ、これって……」
手紙の内容を読み終えたエステルは驚いた。
「ジンさんは、
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