第86話
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エステルとジョゼットに睨まれると呆けた表情をした。
(クスクス、見事に踏んじゃったわね♪)
(……………………鈍感。)
(まさかこんな鈍感な子に育っていたなんて……こんな事になるのなら、幼い頃から女の子の気持ちを勉強させるべきだったわね……)
(やっぱ女って怖え〜……)
その様子をレンは面白そうに見守り、クローゼとステラは呆れた表情をし、ルークは疲れた表情で見守っていた。
「ねえ、ジョゼット……。ここは一時休戦にしない?」
「……そうだね。どうやら当面の敵はお互いじゃあなさそうだし。」
「えっと、その……。打ち解けられたのはいいんだけど……何かマズイことを言ったかな?」
そして自分を睨みながら打ち解けているエステルとジョゼットにヨシュアは本能的に自分が二人に何か不味い事を言ってしまった事を悟り、二人に理由を尋ねたが
「ううん、ちっとも。」
「気のせいじゃないの〜?」
「そ、そう……。(目が笑ってないんですけど……)」
目が笑っていない2人に見つめられると、尋ねる気力も失せて冷や汗をかいて疲れた表情になった。
その後ジョゼットと共にジョゼットに道案内兼護衛としてレンとステラを同行させてアルセイユに向かわせたエステル達は再び探索に戻った。
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