第85話
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ラさんを見ていたらステラさんみたいな人をな〜んか、どっかで見たことがあるような気がするのよね……?」
不思議そうな表情でステラを見つめているクローゼの言葉にエステルは頷いた後首を傾げた。
「え……―――!!」
一方エステル達の会話に一瞬呆けたステラは足元に落ちているフードに気づくと慌てた様子でフードを拾って顕わになった髪を纏めて被りなおした。
「うふふ、どうしてそんなに綺麗な髪を隠すために慌ててフードを被りなおしたのかしら♪」
「え、えっと……仮面の件同様髪も隠さなければならない事情があるのよ。」
小悪魔な笑みを浮かべているレンの指摘にステラは冷や汗をかきながら答えた。
「あ、そうなんだ。」
「……………(やっぱりステラさんは………)」
ステラの説明にエステルが納得している中ヨシュアは辛そうな表情でステラを見つめながら黙り込んでいた。
「……えへへ〜……。そんなにたくさん……食べられないですよ〜……」
「はあ……ったく。こらドロシー!もう朝だぞ!」
その時まだ寝ぼけているドロシーに呆れたナイアルは怒鳴り
「ほえ……ナイアル先輩……?」
ナイアルに怒鳴られてドロシーはようやく起きて立ち上がった。
「そちらの方はどうだ?」
「……問題ない。」
「な、何とか無事じゃ。」
「……問題ありません……」
「こ、こちらも何とか……」
「し、死ぬかと思いました……」
そしてユリア大尉がミュラー少佐達に声をかけるとミュラー少佐やラッセル博士達もそれぞれ起き上がって答えた。
「……まさに奇跡だな。それとも……ただ手を抜かれただけなのか……」
「そ、そうだ!さっきアルセイユを攻撃した黒いヤツに乗ってたのって……」
アルセイユが落とされる前の出来事を思い出したユリア大尉が苦々しい表情をしている中、ある事を思い出したエステルはヨシュアに視線を向けた。
「……ああ。間違いなくレーヴェだと思う。」
「……野郎か」
「フン、次に相対した時はマリアンの件も含めて纏めて倍にして返してくれる。」
「レーヴェ……」
エステルの視線にヨシュアが頷いている中、アガットとリオンはレーヴェの顔を思い浮かべて目を細め、ステラは辛そうな表情で呟いた。
「となると確かに手を抜かれたのかもしれんな。奴さんがその気だったら完全に撃墜されていただろう。」
「……なんか複雑ね。」
「何の為に手加減したんだろう?」
「………………………………」
ジンの推測を聞いたエステルは疲れた表情で溜息を吐き、ソフィは考え込み、ヨシュアは複雑そうな表情で黙り込
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