第79話
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好きにはさせない!」
レンは不敵な笑みを浮かべてブルブラン達を見つめ、ルークは口元に笑みを浮かべて答え、レーヴェがいない事に気づいたリオンは鼻を鳴らして嘲笑し、ソフィは決意の表情でブルブラン達を睨んだ。
「舐めやがって……」
「やれやれ……随分と甘く見られたものだな。」
自分達が弱く見られた事を不愉快に感じたヴァルターとブルブランは表情を歪め
「………クスクス、確かにユウナ達がここに来る事まで読まれて対策を取っていた事はちょっと驚いたけど”剣聖”は肝心な事を見落としているわよ、レン?」
真剣な表情で黙り込んでいたユウナは不敵な笑みを浮かべてレンに問いかけた。
「あら、何を見落としているのかしら?」
「うふふ、”教授”の指示じゃないけどユウナが”執行者”の権限で一個中隊の猟兵達を動かしたわ。その猟兵達はどこに向かって、何をしていると思う?」
「…………………」
ユウナの問いかけに対してレンは真剣な表情で黙り込み、何も答えなかった。
「クスクス、その猟兵達の目的はね……”剣聖”の妻――――つまりレンの大切なママを拉致する事よ♪うふふ、ユウナ達にかまっていていいのかしら♪」
「あ〜………普通ならそう言う反応をして当然なんだが……」
「フン、双子だけあって考えている事は同じという事か。」
「……………お互いの事が良くわかるのに、二人はどうして仲良くできないの……?」
不敵な笑みを浮かべるユウナの言葉を聞いたルーク達は一瞬黙り込んでいたが口を開いたルークは言い辛そうな表情で答えを濁し、リオンは鼻を鳴らし、ソフィは複雑そうな表情でレンとユウナを見比べていた。
「……?何よ、その反応は。どうして全然焦っていないの?レンの大切なママが攫われるかもしれないのよ!?」
一方ルーク達の反応が気になったユウナは真剣な表情で声を上げた。
「クスクス……フフ…………―――――アハハハハハハハハッ!」
するとその時笑いを噛み殺していたレンが突然大声で笑い始めた。
「な、なにがおかしいのよ!?」
「うふふ、だってユウナ達が王都を襲撃する事を予測していたパパが……いえ、”結社”がパパを警戒してパパを身動きが自由にできない軍に復帰させるように仕向けた事を知っていたレンが”その程度の事”を予想できないと本気で思っていたのかしら?」
「え………」
レンの問いかけを聞いたユウナは呆け
「クスクス、ユウナが動かした猟兵達なら今頃”殲滅”されていると思うわよ?レンが雇ったママの護衛――――”西風の旅団”に。」
「!!??」
凶悪な笑みを浮かべて答えたレンの話を聞いたユウナは信じられない表
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